レッドブル「直線では我々の方が遥かに速い」決勝でのフェラーリ逆転に意欲、ミスのフェルスタッペンを擁護
5月7日(土)のF1マイアミGP予選でフェラーリに最前列を許す事となったレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、RB18が誇る強力なストレートライン・スピードに触れ、決勝での打倒跳馬に意欲を示した。
エースのマックス・フェルスタッペンは初日金曜に冷却系とギアボックス交換を余儀なくされた後、油圧に問題が発生した事で走行時間を失いハンデを負う事になったものの、予選ではQ3の1回目ラップで暫定ポールラップを披露。最終計測での更なる更新が期待された。
だが、ラップを開始した直後のターン4でミスを喫して走行を断念。これを横目にシャルル・ルクレールとカルロス・サインツがタイムを改善させ、フェラーリがフロントローを独占した。結果、フェルスタッペンは4番手のチームメイト、セルジオ・ペレスと共に2列目に並ぶ事となった。
レーシングライン外のグリップ不足が顕著なマイアミ・インターナショナル・オートドロームではオーバーテイクは困難との見方が多く、まずはフェラーリが優位に立った格好であるものの、レッドブルの指揮官は決勝での逆転を楽観視している。
予選を終えてホーナーはF1-75とR18のマシン特性の違いに触れて、決勝ではフェラーリと張り合えるはずだと主張した。
「我々のクルマはフェラーリとは全く違う」とホーナー。
「彼らのマシンはダウンフォースが大きいため、幾つかのコーナーでは我々よりも速い。一方の我々は、コーナーに関しては少し遅いものの、ストレートでは遥かに速いはずだ」
「我々にはトップスピードが高い素晴らしいレースカーがあるし、オーバーテイクの余地はあるように思う。素晴らしいレースになるはずだ」
ポールを手にしたルクレールと3番手フェルスタッペンとのギャップは0.195秒と接近していた。ホーナーは難しい週末を強いられながらも見事に挽回したとして、Q3でミスを喫したフェルスタッペンを擁護した。
「残念だが、フェラーリは今日も見事な走りを見せた。本当に接近していたため、その差は僅かだった」
「1本目の走行を終えて前向きな手応えを掴んでいたが、残念ながらマックスはターン4で僅かにミスを犯してしまい、それで終わってしまった」
「とは言え、他のドライバーよりこなせていた周回数が少なく、コースについてもまだ学んでいる最中だった事を思えば、彼は上手く巻き返したと思う」
2022年 F1マイアミ・グランプリの決勝レースは、日本時間5月8日(日)28時30分にフォーメーション・ラップ開始を迎える。1周5,412mのマイアミ・インターナショナル・オートドロームを57周する事でチャンピオンシップを争う。