最前列アロンソ「ターン1で仕掛ける」ポールのペレスに宣戦布告も…
5月6日(土)のF1第5戦マイアミGP予選で今季2度目となる最前列を確保したフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は、ポールポジションに着くセルジオ・ペレス(レッドブル)に宣戦布告した。
マイアミでのアストンマーチンAMR23は「それほど競争力がなく」、Q1では「幾つかのリスク」を取る程であったが、中古タイヤでのQ3最初のラップをまとめた事でアロンソは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のクラッシュによる赤旗の利を得て2番グリッドを手にした。
ペレスとアロンソがフロントロウに並ぶのは第2戦サウジアラビアGPに続き今季2回目だ。
予選を経てアロンソは満足感を示した上で「チームはこの状況を楽しんでいるし、少なくとも数周はレースをリードしたいから、ターン1でチェコにオーバーテイクを仕掛けるつもりだ」と笑みを浮かべた。
ただ、「優勝を目標にする必要があるとは思っていない」「今週末の流れから考えると表彰台も難しいだろう」と本音を漏らした。
「自分たちに相応しいポジションで終える事になるだろうね。5番手か、それとも7番手か。もしまた表彰台に立てれば最高だけど、厳しいレースになると思う」
「僕らが目指しているのはシンプルな週末を過ごすことだ。あまりクレイジーなことはせず、自分達に相応しいポジションにクルマを持っていく事であり、クルマについて学び続けることにあるんだ」
何しろ後方には3-7番グリッドのフェラーリや9番手グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)など、強力なライバルが控えている。
「フェラーリは今週末もかなり調子が良いし、バクーではアップグレードを投じている。それにマックス(フェルスタッペン)が力強いレースをするのは目に見えている」とアロンソは語る。
「だからミラーを通して気をつけなきゃならない事がたくさんあるんだ」
アロンソは自分たちのライバルを6-13番グリッドのメルセデスと位置付け、「これまでのところ彼らは難しい週末を過ごしているから、僕らとしては彼らより多くのポイントを獲得する必要がある」と付け加えた。
それでもチャンスがあれば、それをモノにするのがアロンソというドライバーだ。
マイアミの路面は非常に滑りやすく、ラインを外せばクルマの制御を失いかねない。オーバーテイクの試みは思わぬアクシデントに繋がり得る。更に、レースの予測不可能性を増大させる要素がもう一つある。
アロンソは「天候にも気を配る必要がある。明日は雨という予報も出ているしね。もしそうなれば、明らかにすべてが白紙に戻ることになる」と指摘した。
2023年F1マイアミGP予選はシャルル・ルクレール(フェラーリ)のクラッシュにより赤旗終了を迎える結果となり、セルジオ・ペレス(レッドブル)がポールポジションを獲得した。
決勝レースは日本時間5月8日(日)28時30分にフォーメーションラップが開始され、1周5,412mのマイアミ・インターナショナル・オートドロームを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。