セルジオ・ペレス「遥かに楽」”最悪”から一転とは言え決勝を楽観視する理由
予選に至るまでの週末の展開が「最悪」だっただけに、F1マイアミGPでのポールポジションに対するセルジオ・ペレス(レッドブル)の喜びはひとしおだった。
プラクティスでは一貫して僚友マックス・フェルスタッペンからコンマ5秒近く遅れていたものの、Q3最初の計測で暫定ポールを獲得。その後、シャルル・ルクレール(フェラーリ)の事故により赤旗が振られたため、最上位グリッドを手にする事となった。
苦戦していたのは非常に滑りやすいマイアミ特有の路面とタイヤの熱入れにあった。
ペレスは「僕にとっての問題は、タイヤの熱入れにあった。これに酷く手こずってたんだ」「マックスのデータを見ても、同じようにやる事ができなかった。小さな差じゃなく、かなり大きな差だった。自信を失っていた」と説明した。
それでも予選では息を吹き返し、肝心な局面で堅実な仕事をしてみせた。
チームは予選を前に11号車RB19に変更を加えた。これについてペレスは「詳細に触れるつもりはない」と説明を拒んだが、鍵となったのは路面に対する理解であり「バランスを取りながらリズムを掴む事が思っていた以上に遥かに重要だって事に気付いた」と語った。
苦労していたのはあくまでもタイヤを短時間で作動温度領域に入れる事だった。故に予選とは対照的に、決勝レースに向けては「遥かに楽だと思う」だと楽観的だ。
「バランスに苦しみながらも昨日の段階からペースはかなり良かった。燃料を積んだ状態でのクルマに関しては、最初から自然と感触が掴めていた」
決勝の主なライバルについてペレスは、予選7番手のルクレールと9番手のフェルスタッペンである事は「明らか」であるとして「良いスタートを切って最初のスティントをマネージする事に集中していきたい」と語った。
2023年F1マイアミGP予選はシャルル・ルクレール(フェラーリ)のクラッシュにより赤旗終了を迎える結果となり、セルジオ・ペレス(レッドブル)がポールポジションを獲得した。
決勝レースは日本時間5月8日(日)28時30分にフォーメーションラップが開始され、1周5,412mのマイアミ・インターナショナル・オートドロームを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。