角田裕毅「滑りやすいけど気に入った」圏外スタート、低抵抗のハンドリングに苦戦?
スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は5月6日(金)に行われたF1第5戦マイアミGPの初日をトップ10圏外の13番手タイムで締め括った。低ダウンフォース仕様のクルマのバランスに苦戦しているようだ。
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズによれば、オープニング・セッションではソフトタイヤでの計測の際にクリーンナップが得られず18番手に留まった。
チームはFP2に向けてセットアップを変更し、バランス面で幾らか「改善した」としているが、僚友ピエール・ガスリーが7番手タイムを残した一方で角田裕毅は13番手と苦戦した。エドルズによると角田裕毅は「彼がこのコースに望み必要とするバランスが得られなかった」と言う。
各チームは3本のロングストレートを備えるマイアミ・インターナショナル・オートドロームに低ダウンフォース/ドラッグ仕様のパッケージを持ち込んだ。エドルズは「コーナーにおけるクルマのハンドリングは過去数戦より難しい」としている。
ガスリーと角田裕毅とのギャップは0.713秒と大きいが、初開催の新サーキットである事に加えて路面が滑りやすい状況を踏まえれば、過度にプッシュしてバルテリ・ボッタスやカルロス・サインツのようにクラッシュするより、少しずつペースを積み上げていく方が賢明だ。
滑りやすいけど気に入った
角田裕毅
FP2: 13位 1分31秒260 / FP1: 18位 1分34秒043
このコースは本当に特別な感じで気に入りました。特にセクター2がお気に入りです。ターン11と16はF1マシンで走った事がない類のコーナーでしたが、とても楽しかったです。
まだコースについて学んでいる最中ですが、予想していたよりも滑りやすく、何台かのマシンがそうでしたが、レーシングラインからタイヤ1本でも外れてしまうと一気にグリップが失われるような状況です。
過去数戦と比較すると、今はまだ苦戦しているところで、少しずつペースを上げていく必要がありますし、マシンバランスもまだ満足できる状態ではありません。
今夜は頑張って作業に取り組み、明日の予選に向けてまとめ上げていきたいと思います。
初日をトップで締め括ったのはジョージ・ラッセル(メルセデス)。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)をコンマ1秒差で退けた。3番手にはコンマ2秒遅れでセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。
F1マイアミグランプリ3回目のフリー走行は日本時間5月7日(土)26時から、公式予選は同29時から1時間に渡ってマイアミ・インターナショナル・オートドロームで開催される。