2018 F1メキシコGP 最高速度比較:フェラーリエンジン勢が突出、ルノー勢との速度差が顕著
10月27日に開催された2018 FIA F1世界選手権第19戦メキシコGP予選でのドライバー・チーム別のスピードトラップを以下にまとめる。土曜の現地メキシコシティは今にも雨が降り出しそうな雲に覆われたもののウェットになる事はなく、レッドブルのダニエル・リカルドが1分14秒759のコースレコードでポールを獲得した。
スピードトラップ
空気抵抗が低いために例年高いトップスピードが注目を集めるエルマノス・ロドリゲス・サーキットのスピードトラップは、第一DRS区間の終端に位置するターン1の234m手前で計測される。
最高速を叩き出したのはスクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネン(予選6番手)。時速356.4kmを記録しトップに立った。昨年はフォース・インディアのエステバン・オコンが355.6km/hで最速を記録。これよりも1キロ程上回った。
最も遅かったのはルノーエンジンを搭載するマクラーレンのストフェル・バンドーン(予選17番手)。僅か時速335.7kmと、最速のライコネンに比べて28km/hも遅いスピードに留まった。ホンダの旧型スペック2パワーユニットを搭載したトロロッソ・ホンダは、ブレンドン・ハートレー(予選14番手)が時速345.9kmで14番手を記録した。
ポールポジションを獲得したレッドブルのダニエル・リカルドは時速341.9kmで17番手。スピードトラップが計測されるセクター1のベストラップで8番手と奮わなかったものの、その後に続く高速のセクター2と低速のセクター3で共にファステストタイムを記録し挽回。最前列を獲得した。
Pos. | Driver | Team | km/h |
---|---|---|---|
1 | キミ・ライコネン | Ferrari | 356.4 |
2 | マーカス・エリクソン | Sauber | 354.2 |
3 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 354.2 |
4 | シャルル・ルクレール | Sauber | 352.1 |
5 | エステバン・オコン | Force India | 350.3 |
6 | ランス・ストロール | Williams | 350 |
7 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 349.6 |
8 | セルジオ・ペレス | Force India | 349.4 |
9 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 348 |
10 | ロマン・グロージャン | Haas | 347.8 |
11 | セルゲイ・シロトキン | Williams | 347.2 |
12 | バルテリ・ボッタス | Mercedes | 347.2 |
13 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 346.5 |
14 | ブレンドン・ハートレー | Toro Rosso | 345.9 |
15 | ピエール・ガスリー | Toro Rosso | 345.7 |
16 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 343 |
17 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 341.9 |
18 | カルロス・サインツ | Renault | 341.6 |
19 | フェルナンド・アロンソ | Mclaren | 339.3 |
20 | ストフェル・バンドーン | Mclaren | 335.7 |
チーム別に最高速度を見てみると上位2チームがフェラーリPU勢で、これに最高速番長フォース・インディアが続く結果となった。ルノーエンジン勢は総じて低い速度に留まっており、フェラーリエンジン勢との速度差はかなり顕著と言える。
なお、決勝レースではオコンが364.9km/hを記録しトップ。これにキミ・ライコネン、ロマン・グロージャン、のフェラーリPU勢が続いた。ホンダ勢はピエール・ガスリーが360.3km/hで5番手。最も遅かったのは5周目にリタイヤを喫したマクラーレンのフェルナンド・アロンソで332.6km/hであった。