レッドブル・ホンダ、圧倒1-2「0.65秒?」ハミルトン困惑…角田はガスリー抑え6番手 / F1メキシコGP《FP3》結果とダイジェスト

メルセデスのルイス・ハミルトンの前方を走行するレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス、2021年11月6日F1メキシコGPフリー走行3にてCourtesy Of Red Bull Content Pool

2021 F1第18戦メキシコGP土曜3回目のフリー走行が一時間に渡って現地11月6日に行われ、母国出身のセルジオ・ペレスが1分17秒024のトップタイムを記録した。会場は大歓声に包まれた。

FP2で最速を刻んだマックス・フェルスタッペンが0.193秒遅れの2番手に続き、レッドブル・ホンダが公式予選を前にメルセデスに対して途方も無い大差を付けて1-2体制を築いた。

ルイス・ハミルトンは0.651秒落ちの3番手、バルテリ・ボッタスは0.684秒落ちの4番手という結果だった。課題の空力セクションで改善できる余地は少なく、2日目に向けてライバルとの差は更に開いた。

チェッカー後にレースエンジニアから「P1のペレスとの差は0.65秒だ」と伝えられたハミルトンは「コンマ6.5秒?」と困惑した様子を見せた。手を焼いているのか、はたまた限界を見極めているのか。ハミルトンは今回もまた、ターン1で止まり切れず芝に飛び出す場面があった。

チーム代表のフランツ・トストをして初走行のエルマノス・ロドリゲス・サーキットで「驚き」のパフォーマンスを発揮していたアルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、チームメイトのピエール・ガスリーを0.165秒差で8番手に抑える6番手タイムを刻んだ。

予選での好成績を期待したいところだが、4基目ICE(内燃エンジン)の投入で最後尾に回る事が決まっているため、グリッド争いではガスリーにトウを与えるサポート役に徹する事が予想される。

角田裕毅とランス・ストロール(アストンマーチン)に加え、ランド・ノリス(マクラーレン)とエステバン・オコン(アルピーヌ)が予選以降のセッションで新品パワーユニットに換装する事が決まった。

中団後方チーム、特にキミ・ライコネンが12番手、アントニオ・ジョビナッツィが13番手を刻んだアルファロメオにとっては大きなチャンスと言えそうだ。

グランプリ2日目を迎えた現地メキシコシティは晴れ渡り、予選結果を占うセッションは気温18℃、路面36℃のドライコンディションでスタートした。

フィールドの大部分はソフトのみでセッションを消化した。ガスリーとフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は予選を見据えてソフトを温存したか、ミディアムで10周以上を重ねた。ストロールも黄色でペイントされた中間コンパウンドを履いたが、皮むきのみでソフトに履き替えた。

フェラーリの好調は変わらず、カルロス・サインツが再びミッドフィールド最速となる5番手タイムをマークした。ただしチームメイトのシャルル・ルクレールはターン3の加速でリアを失う場面もあり9番手に甘んじた。

全3ラウンド、計1時間が予定される2021年F1メキシコグランプリ公式予選は、日本時間11月6日(土)29時からエルマノス・ロドリゲス・サーキットにて行われる。

2021年F1第18戦メキシコGPフリー走行3(FP3)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:17.024 15
2 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:17.217 +0.193 12
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:17.675 +0.651 14
4 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:17.708 +0.684 17
5 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:18.029 +1.005 20
6 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:18.037 +1.013 25
7 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:18.121 +1.097 15
8 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:18.202 +1.178 18
9 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:18.213 +1.189 20
10 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:18.312 +1.288 16
11 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:18.352 +1.328 20
12 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:18.531 +1.507 22
13 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:18.556 +1.532 19
14 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:18.614 +1.590 17
15 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:18.847 +1.823 15
16 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:18.999 +1.975 17
17 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:19.211 +2.187 19
18 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:19.238 +2.214 14
19 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:19.313 +2.289 12
20 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:20.479 +3.455 15

コンディション

天気晴れ
気温18℃
路面温度36℃

セッション概要

グランプリ名 F1メキシコGP
セッション種別 フリー走行3
セッション開始日時

サーキット

名称 エルマノス・ロドリゲス・サーキット
設立 1962年
全長 4304m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1メキシコGP特集

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