10位入賞アロンソ「ストレート速度が遅くて追い抜きも防御もできなかった」F1メキシコGP 2017《決勝》
Published: Updated:
F1メキシコGP決勝レースを終えたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、ストレートスピードが遅かったため追い抜くことも守ることも出来なかったと愚痴をこぼした。とは言え、エンジン交換によるグリッド降格で後方スタートを強いられたにも関わらず、アロンソは10位入賞を果たしチームにポイントを持ち帰った。
18番グリッドスタートのアロンソは、2周目に4つポジションを上げ5周目には12番手にまで追い上げた。ハースのロマン・グロージャンをオーバーテイクした後はチームメイトの後ろにつけポイント圏内まであと一步の所まで挽回した。
ストフェル・バンドーンが前を行くザウバーのマーカス・エリクソンを追い抜きあぐねていたため、チームは18周目にチームオーダーを発動し両者のポジションを入替えた。だが、最終コーナーで十分にエリクソンに近づけなかった事もあり、ストレートエンドでの追い抜きは困難を極めた。
メキシコGPの決勝でアロンソが記録した最高速度は時速348km、これはエリクソンよりも速い上から13番目のスピードであった。最速はセバスチャン・ベッテルの時速362.4kmだが、同じフェラーリエンジンを積むハースのロマン・グロージャンは時速337.3kmの最下位。マシンパッケージやセットアップによる変化が大きく単純比較は難しい。
ストレートライン速度が不足
フェルナンド・アロンソ決勝: 10位, グリッド: 18位
全体としてみれば良いレースだった。グリッド後方からのスタートだったのにポイントを取れたんだからね。マシンは週末を通して凄く良い感触だったよ。コーナーで速かったし、レース中もずっとハンドリングが良くバランスが取れてたんだ。
追い抜きやディフェンスという点ではストレートでの速度がちょっと足らなかった事もあって、レースの半分をザウバーの後ろで過ごすハメになった。何周もの間マグヌッセンを抜けなかったしね。前が開けてDRSが使えなくなった途端に防御する術がなくなってしまい、レース終盤にルイスに仕掛けられた時は何も出来なかったよ。
ポジションを守るためにブレーキのタイミングを毎周遅らせて懸命にバトルしたんだけど、9位をキープすることはできず幾らかポイントを失ってしまった。今からブラジルに向かうけど、今度はもっとポイントを獲得したいね。
ホンダF1を統括する長谷川総責任者は「信頼性とスピードの両方でエンジンが一定レベルの成果を発揮」との認識を示し一定の評価を示した。
第18戦メキシコGPはタイトル争いを繰り広げるハミルトンとベッテルが接触する波乱の展開でスタートした。両者ともに緊急ピットインし最後尾からの追い上げを強いられた。怒涛の走りを見せるもベッテルは4位とタイトル妨害には至らず、ハミルトンが4度目のワールドチャンピオンに輝いた。決勝レースの詳細については、2017年F1メキシコGP決勝結果とダイジェストを参照されたい。