レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年11月6日F1メキシコGP予選後FIA会見にて
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フェルスタッペン、最前列叶わず失望も「ここはターン1までの距離が長いし…」逆襲誓う

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ポールポジション最有力候補と思われたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだが、肝心のF1メキシコGP予選ではリアが不安定となり実力を発揮しきれず、Q3最終ラップでは後退を強いられ3番手に終わった。

フェルスタッペンは「今日はタイヤを上手く機能させられずスライドしてばかりだった。それを思えば3番手はさほど悪い結果じゃないと思う」と予選を振り返った。

「Q3での1回目のラップはグリップが不足していて最高とは言えないものだった。メルセデスとの差を見て、そりゃそうだよなって思った」

「マシンバランスを改善する必要があったからQ3の2回目のラップは走り方を少し変えてみたところ、まずまずな感じだった」

Q3最初の計測で3番手と奮わず、最終アタックでの逆転に全てを懸けたフェルスタッペンだが、思わぬ不運に阻まれた。

前を走っていた僚友セルジオ・ペレスがセクター2でコース外に飛び出した事で後退を強いられ、続く最終セクターではタイヤをロックアップさせた。結果、自己ベストを更新できず、2列目3番手に甘んじる事となった。

予期せぬアクシデントにフェルスタッペンは無線を通して「信じられない。なんて間抜けなバカなんだ」とフラストレーションを漏らした。

「目の前で何が起きていたのかは分からないけど、チェコとユーキがコース外に飛び出していて大量のダストが見えたから、誰かがクラッシュしたんだとばかり思ったんだ」とフェルスタッペン。

「前にもここでイエローフラッグで痛い目を見えているからスピードを落としたんだ。その結果、勢いを失ってしまいタイムを落としてしまった」

「週末を通してずっと調子が良かっただけに、フロントローを独占できなくて残念だ」

そんなペレスの前方を走っていたのは角田裕毅だった。チームメイトを牽引した後に先行させ、その後はチームの指示に従い残りのラップを走行。ペレスの走行を妨害しないよう、落ち着いてコース外に逃れ道を譲ったが、路面が汚れすぎていたために砂埃が舞った。

エルマノス・ロドリゲス・サーキットのポールポジションからターン1の制動ポイントまでは約811mと非常に長い。また3番グリッドはレーシングラインにあたるため2番グリッドよりも高いグリップが期待できる。フェルスタッペンは1周目の逆襲を狙っている。

「でも明日は明日だし、エキサイティングなレースになることを期待している。ここはターン1までの距離も長いし、何が起きるか楽しみだ」


2021年 F1メキシコグランプリ決勝レースは、日本時間11月7日(日)28時にスタートの時を迎える。全20台が1周4,304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。

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