エルマノス・ロドリゲス・サーキットでの予選を戦うアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年11月6日F1メキシコGPにて
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角田裕毅、ガスリー援護に徹しながらも初の3戦連続Q3「本当に素晴らしい」とアルファタウリ・ホンダ…走りと献身讃える

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アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は11月6日(土)のF1メキシコGP予選でチームメイトの援護役に徹しながらも、キャリア初となるQ3進出を果たして9番手タイムを記録した。

チームは週末を前に、今季4基目となるICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、そして7基目のエキゾーストを投じた。年間割り当て基数を超過したため、角田裕毅は最後尾ペナルティを受ける事となった。

こうした状況では予選結果はさほど大きな意味を持たない。そこで角田裕毅は予選でピエール・ガスリーにトウを与え、僚友のラップタイムを引き上げる役割を担った。

角田裕毅はQ1で7番手タイムをマークして順当にQ2に進むと、ソフトタイヤで3番手を刻んでキャリア初の3戦連続Q3を確保した。

その後は中古のソフトに履き替え、ホームストレートで暫定9番手のチームメイトを牽引。ガスリーはミディアムタイヤを履き5番手で突破を果たした。

Q3でも同じ様にチームメイトにスリップストリームを与え、ガスリーの5番グリッドを演出した。ミッドフィールダーとしてはフェラーリやマクラーレンを抑える最上位の結果だった。

ビークルパフォーマンス責任者を務めるギヨーム・デゾトゥーは「Q2とQ3でユーキがピエールを牽引してくれたおかげで、5番グリッドを確保することができた」と角田裕毅の献身を讃えた。

「チームにとって素晴らしい成果だ。ここメキシコでの我々のパッケージの強さを示せたと思う」

「ユーキはパワーユニットを一新したため後方からのスタートとなるが、同じように降格ペナルティを受ける直近のライバル達を打ち破ってみせた。これは本当に素晴らしい事だ」

なおQ3では、セルジオ・ペレスのコーフオフにマックス・フェルスタッペンが後退を余儀なくされる場面があったが、ペレスの前を走行していたのは角田裕毅だった。

角田裕毅はチームメイトを牽引した後に先行させ、その後はチームの指示に従い残りのラップを走行していた。

そしてペレスの走行を妨害しないよう、落ち着いてコース外に逃れ道を譲った。その際、路面が汚れすぎていたために砂埃が舞ったわけだが、不運にもペレスはこれに気を取られたのかもしれない。

レースではポイント獲得を目指したい

角田裕毅
予選: 9位, FP3: 6位

今日のパフォーマンスには概ね満足しています。

明日の決勝レースでペナルティを受ける事が決まっていたので、今日の予選の一番の目標はチームメイトを助けることでした。

チャンピオンシップ5位争いを続けていく上で、チームとして本当に良い仕事ができたと思います。

今週末はペースがあることを証明できたと思うので、明日のレースでは自分の力を発揮してポイント獲得を目指したいと思います。


ポールポジションはバルテリ・ボッタス。2番手にルイス・ハミルトンが続き、メルセデスが週末の劣勢をひっくり返して最前列を独占した。3番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)という結果だった。

2021年 F1メキシコグランプリ決勝レースは、日本時間11月7日(日)28時にスタートの時を迎える。全20台が1周4,304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。

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