予選での大激戦を予想するも心中穏やかなハミルトン。王者メルセデスに死角なし / F1メキシコGP《初日》

メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスcopyright MercedesAMGF1

最終戦を待たずして既にコンストラクターズ・タイトルを手中に収めたメルセデスAMGは、メキシコGP金曜フリー走行で2台合わせて160周を走り込み、ライバルに隙きを見せない盤石な体制を見せつけた。二人合わせて81周に留まったマクラーレン・ホンダ勢とは対称的だ。ハミルトンは計75周、ボッタスは計85周を走破。二人は初日だけで決勝レース71周分を越えるラップを走りきった。

初日を終えたハミルトンは予選での大激戦を予想するが、心中穏やかなのは疑いない。ベッテルの成績に関わらず、ハミルトンはメキシコGPで5位以上に入れば無条件でタイトルが決定する。今日のフリー走行結果を見る限り、4度目の王者達成はほぼ確実な情勢だ。

唯一のネガは、3セットしかないスーパーソフトを1セットダメにした点か。2回目のフリー走行で派手なフラットスポットを作りスピンした。練習走行で予定していたスーパーソフトは2セット、その貴重な1つを失った。だがそれも大した事ではないようで、テクニカルディレクターのジェームス・アリソンは「全てのコンパウンドで調子は良く、マシンは素晴らしい挙動を見せている」と語る。SSの選択肢が失われたとしても、王者に死角はない。

メルセデス:F1メキシコGP初日を終えて

ルイス・ハミルトンFP1: 2位, FP2: 2位

最高のスタートとは言えないまでも今日は良い1日だったよ。午後のフリー走行の1周目にひどいスピンをしてタイヤを1セット潰しちゃったんだ。全部で2セットしかなかったから予定がかなり狂っちゃったし、スーパーソフトでのデータ取りが難しくなっちゃったよ。自分で自分を追い詰めちゃった、って感じかな。

でも、ウルトラソフトでのロングランは今までで一番の出来だったと思うよ。レース以外で26周も走れたのはこれまで一度もなかったんじゃないかな。たくさんデータが取れた。気温が上がった午後は、路面の感触も良くなってきたね。初日からファンが大勢詰めかけてくれて嬉しいよ。パドックだけじゃなく巨大なグランドスタンドにもたくさんのファンが見えたんだ。全体的に良い1日だったよ。

バルデリ・ボッタスFP1: 1位, FP2: 6位

最初のフリー走行は好調で、すごく楽しんで走れたよ。運転してて楽しいサーキットだけど、グリップがかなり低いから難しいコースなのは間違いないね。

2回目のセッションでいくつかセットアップを変更したんだけど、それが間違った方向にいっちゃったからセッション終盤に元のセットアップに戻したんだ。何が原因かは分からないんだけど、その時はタイヤを作動させるのにも苦労しちゃってね。FP1ほど順調に見えなかったのはそのせいなんだ。

そうは言っても全体的にはポジティブな1日だったと思うし、予選を楽しみにしてるよ。


2017年第18戦F1メキシコGP三回目のフリー走行は、10月29日(日)午前0時から、予選は同日3時からエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われる。

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