F1メキシコGP2016《金曜》全ドライバーコメント
2016年、エルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されるF1メキシコグランプリ。FP1・FP2の初日を終えての各チームのドライバー、チーム代表のコメントを以下にまとめた。
メルセデス
ルイス・ハミルトンFP1:1位/1:20.914, FP2:2位/1:19.794
「メキシコに戻ってこれて嬉しいよ。ここのサポーターは本当に素晴らしいんだ。金曜日でさえもだよ。ここにはスポーツに対するエネルギーと熱気があるんだ。」
「今日は僕らのプログラムを確実にこなすことができた。車は言うまでもなく速いし、タイムも力強いものだったよ。トラックの感触は去年よりも良くて運転していて心地よかったね。願わくば残りの週末もこのまま行きたい。」
ニコ・ロズベルグFP1:7位/1:21.673, FP2:3位/1:20.225
「今日はいつになく気温も低いしトラックにラバーがのっていなかったので一発のタイムの出し方やロングランも含めてタイヤを理解するのに苦労したよ。僕らは多くを学んだし全体としてみれば悪いスタートではなかったけれど、今夜はやるべきことがたくさんあるね。ミディアムタイヤでのフィーリングは悪くなかったけど、もう少し突き詰めて車のパフォーマンスを出す必要がありそうだ。フェラーリが悪くなさそうだったから脅威になるかもしれない。明日どうなるか見てみないとだけどね。」
「メキシコに戻ってこれて嬉しいよ。ここのファンは飛び抜けてる。まだ金曜日なのにすでに満員のスタンドスタンドを見ることができるのは素晴らしい。」
フェラーリ
セバスチャン・ベッテルFP1:2位/1:20.993, FP2:1位/1:19.790
「全体的にいい一日だった。タイムだけではなく車の感触も良かったんだ。一周の速さだけではなくて全部のラップで速さがあった。さらに今日はいつもと違って常にスケジュールを前倒していったんだ。まあタイムは良かったけど、金曜日の順位にはあまり意味がないからね。明日(FP3のこと)もし今日と同じ位置にいることができればハッピーだよね。」
「とにかくこのサーキットでは渋滞がひどい。まるでメキシコシティ(サーキットではなく街の道路のこと)を走っているみたいだよ。タイヤを保たせるのも大変なんだ、特にスーパーソフトがね。渋滞がひどかったからいい流れで走ることができななかったけど、大事なのは全体的なペースは良かったということだ。僕らは明日に向けて今日よりもっと良くすることができると思っているよ。」
キミ・ライコネンFP1:3位/1:21.072, FP2:4位/1:20.259
「今日はかなりいい一日だったと思っている。でもまだどうなるかわわからない。アンダーステアの問題もあるし、午後使った新しいタイヤは扱いにくかった。まあでもまだ金曜日だしね。ここからやらなければいけないことに集中して、願わくば明日は新しいタイヤでもう少しプッシュできることを祈ろう。」
マクラーレン
フェルナンド・アロンソFP1:16位/1:23.089, FP2:10位/1:21.003
「全員にとって厳しい一日だった。トラックは去年のように汚れていて滑りやすかったしね。FP1では車にいくつかのことを試み、FP2では異なるコンパウンドをテストしてみたんだけど非常に興味深いものだった。土曜、日曜にかけてトラックはどんどんきれいになってグリップを得られるようになるだろうから、状況は確実に良くなっていくだろう。」
「FP2の終盤にブレーキシステムに異常が見られたのでチェックのために車を止めたんだ。明日は良いパフォーマンスを見つけられるようにもっと頑張るけれど、Q3進出は簡単ではないかもね。」
ジェンソン・バトンFP1:18位/1:23.342, FP2:12位/1:21.198
「今朝は通例のテストを数多くする予定でスタートしたんだ。だからFP1のテストはこのサーキットにはあまり役に立たないものだったんだけど、FP2ではメキシコグランプリ専用のテストをしてマシンバランス関連の興味深いデータがとれた。このくらい空気が薄いとグリップ不足は否めないからあまりいい気分じゃないかな。でもうまく行けば今日のデータが明日の役に立つかもしれないよ。」
「スーパーソフトのグレイニングはひどかったけど、デグラデーションはセッションを通して改善していった。ロングランはかなりトリッキーだったけど、みんなスーパーソフトには手こずってたみたいだもんね。僕らがもっているものを最大限生かせるようにするつもりだよ。」
「レースでは多くのスーパーソフト勢が4、5周でピットインすると思うんだけど、そこがレースの見どころの一つじゃないかな。ミディアムタイヤが他の2つ(スーパーソフトとソフト)よりも使い勝手がいいからね。ロングランでもグレイニングはで出てなかったよ、まあその分グリップ不足も否めないんだけど。」
「僕らはトップ10近辺にいると思ってるけど、前回のレースよりはその位置に行くのが難しいかもしれないね。でもこれは悪いことじゃないんだ。11位以降はスタートタイヤを選ぶことができるからね。もちろんQ3進出を目指しているけど、Q3進出の称号よりはレースでポイントを獲得するほうが重要だよね。」
「最後に、金曜日にも関わらず多くの人々を見られるのは気持ちいいね。ここのファンはファンタスティックなんだ。フォーミュラ1のためのサポートもたくさんある。かなり特別な雰囲気だから週末が本当に楽しみだ。」
長谷川祐介ホンダF1プロジェクトリーダー
「今日はとても忙しい一日でした。とても寒くて路面がほこりっぽかったのでタイヤのグリップが低く、車体バランスの確認をすることが難しかったです。このようなコンディションにも関わらず、高地でのパワーユニットバランスの確認やエアロテスト、車体のバランスなどFP1は充分なセッションだったと思います。」
「ランチタイムを挟んで、日差しが戻り路面温度が上がったので、午前中のデータをもとにマシンのセットアップを行い、ロングランは明日の予選に向けてのパワーユニットを改善に役立ちました。」
「ターボの改良により昨年と比較すると高地での影響は少なくなっていますが、エンジンマッピングやデプロイメントのデータなどの微調整などをする必要があるので、明日に向けて改善できるよう調整していきます。」
レッドブル
ダニエル・リカルドFP1:8位/1:21.727, FP2:5位/1:20.448
「このコンディションで正しいセットアップを見つけるのは難しかったよ。グリップがなくてあるところではアンダーステア、またあるところではオーバーステアとトリッキーだったんだ。朝よりは良くなっていると思うけどまだ良くなるはずだから明日のために車のバランスを改善していきたい。去年よりもグリップするようになってるかと思っていたんだけど相変わらず滑りやすかったんだ。日曜日までには路面状況も良くなっていくだろうけど、最後までもっと快適になるようバランスを調整していくつもりだよ。今日のスーパーソフトのロングランはひどかったね。他のドライバーたちも同じように苦しんでいたんじゃないかな。予選はまた面白くなるかもね。」
マックス・フェルスタッペンFP1:14位/1:22.877, FP2:7位/1:20.619
「理想的なFP1ではなかったよ。ブレーキのオーバーヒートでほとんど走れなかったから。でもFP2ではいくつかの仕事ができたからポシティブではあるんだけどね。インラップでいつもよりブレーキの温度が上がってしまったのが問題だった。FP1の14番手はそれが原因さ。でもFP2でいいロングランペースを見い出せたよ。スーパーソフトは厄介だったけどミディアムとの相性はかなり良かったからレースで期待できそうだ。ここから更に良くしていくよ、真剣勝負に向けてね。」
フォース・インディア
セルジオ・ペレスFP1:4位/1:21.200, FP2:15位/1:21.579
「母国レースはとてもエモーショナルだよ。でも大事なのはいつもと同じように車に乗ることだね。FP1はいい感触だった。FP2は少し苦労したけど明日に向けて何をすればいいかはわかっている。今日は思っていたコンディションではなかったけど、週末に向けて暖かくなるはずなので日曜日に向けて車をセットアップしていくつもりだよ。」
ニコ・ヒュルケンベルグFP1:5位/1:21.409, FP2:6位/1:20.574
「金曜日に大事なのは問題なくプログラムを行うことだ。全体を通して良い一日だったと思うよ。高地ではダウンフォースを失うので適切なセットアップが求められる。いつもと大きく変わらないけど、タイヤが重要になってくるだろうね。FP1は寒くて路面も汚れていたからいいデータは得られなかったけど、FP2ではタイヤの評価ができたんだ。車のバランスは悪くないので良いスタートができると思うけど、まだ改善できるところはあるから明日に向けて夜通しで調整していくよ。」
ウイリアムズ
バルテリ・ボッタスFP1:6位/1:21.447, FP2:8位/1:20.629
「僕らにとってはいい一日だった。トラックは走る毎にどんどん良くなっていき車の感触も良くなっていったけどまだやらなければいけないことはたくさんあるよ。ロングランペースではスーパーソフトとミディアムで競争力がありそうだからうまくいけば良い週末になるかもしれないね。もちろんこれから夜通し頑張ってもっといいパフォーマンスを出す必要があるけれど。」
フェリッペ・マッサFP1:9位/ 1:21.836, FP2:13位/1:21.326
「今日はタイヤを理解するのに苦しんだんだ。トラックはかなりグリップがなかったんだけど、走るに連れて改善していったんだ。今回のレースはタイヤを理解することがすごく重要になってくると思う。新しいタイヤ(スーパーソフト)の結果には満足できないけど、ロングランの手応えはあった。全てを理解していく必要があるね。」
トロロッソ
ダニール・クビアトFP1:10位/1:22.215, FP2:11位/1:21.193
「今日はまあいい一日だった。ピットでのプログラムは少しイライラしたけど、両セッションには満足している。僕のピレリエンジニアも満足していたよ。データを分析して週末に備えたい。他のチームと同じように今日はとても寒かったからタイヤが扱いずらかったけど車のフィーリングはいいよ。このようなコンディションに対して適切な落とし所を見つける必要があるね。明日には誰が一番いい仕事をしたかがわかるだろうね。」
カルロス・サインツFP1:12位/1:22.563, FP2:9位/ 1:20.974
「今日は面白い金曜日だったよ。このサーキットで初めて使用されるスーパーソフトとこの低い気温が特にね。僕らだけじゃなくみんなにとってもチャレンジングな一日だったね。これがうまく行けば僕達に味方するかもしれない。今のところ僕らはトップ10内にいるけど土曜日に大きく状況が変わることもある。ポジティブなのは車から最大限を引き出すために良い仕事ができているので楽しみだよ。」
ハース
ロマン・グロージャンFP1:11位/1:22.500, FP2:20位/ 1:22.105
「FP1は悪くなかったんだけど、FP2は悲惨だったよ。金曜日に問題が起きると日曜日まで持ち越してしまう傾向があるあるんだ。確かにまだ明日があるけれど、今日これから解決の糸口を探していかないとね。」
エステバン・グティエレスFP1:15位/1:22.910, FP2:22位/ 1:22.408
「母国レース、素晴らしいよ。メキシコ人を前にしてこのサーキットを走るのは最高だよ。僕らはまだ満足行く状態ではないのでやらなければならないことがたくさんあるんだ。FP2ではグリップがほとんどなくて運転するのがすごく難しかったんだ。明日のFP3と予選に向けて状況が良くなるように頑張るよ。」
ルノー
ケビン・マグヌッセンFP1:19位/1:23.556, FP2:14位/ 1:21.442
「今日はいくつか車に改善があったんだ。ここのコースは初めてなんだけど、FP2でいい感触が得られたので良かったよ。かなり長いストレートがあるレイアウトだけど、それよりもこの高度で息をのんじゃうよ。明日はもっとグリップが欲しいね。」
ジョリオン・パーマーFP1:21位/1:24.097, FP2:16位/ 1:21.785
「妥当な金曜日だったと思うよ。でも車のバランスはまだ満足の行くものではないから良くしていかないとね。今日セッション中にグリップは良くなっていったけど土曜、日曜にかけてはもっと良くなると予想しているんだ。今日の終わりにはいくつか仕事ができたので少しハッピーになったよ。」
マノー
パスカル・ウェーレインFP1:19位/1:51.112, FP2:17位/1:21.980
「全体を通してポジティブな一日だった。実際のところ最近FP1を走っていなかったので今日は走れて嬉しいよ。通常ミディアムタイヤから始めるんだけど、今日はソフトタイヤから始めたんだ。それ以外は至って通常と変わらないかったよ。僕らのペースはザウバーと似通っていたから期待が持てる。このサーキットは気持ちのいい速さと流れるようなリズムがあるからドライブするのが楽しいよ。」
「ここはかなり難しいサーキットだ。タイヤのライフを持たせるのが難しいけれど、明日にむけて最善を尽くすよ。」
エステバン・オコンFP1:22位/1:24.350, FP2:21位/1:22.298
「正直なところ難しい一日だった。ハンドリングの扱いに苦労したんだ。いくつか試してみたんだけど良くならなかった。明日に向けて改善するにはどうすればいいのか見極める必要があるね。ここのサーキットが好きなんだ。ハイスピードセクションはチャレンジングだしね。でも良いタイムを出すためには信頼性が必要なんだ。」
「明日幾つかの部分はもう一度立ち返ってみないとだね。うまくいけば解決できるだろうし、FP3で多くのことが絞り出せればいい予選につながるかもしれないからね。」