セッションに向けてメルセデスW14に乗り込むルイス・ハミルトン、2023年3月4日F1バーレーンGP
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

メルセデスF1代表、2023年型「W14」の設計 誤ったと認める…開幕バーレーン予選でトップ5圏外

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ジョージ・ラッセルが6番手、ルイス・ハミルトンが7番手に終わったF1第1戦バーレーンGP予選を経てチーム代表兼CEOのトト・ウォルフは、2023年型「W14」に現行コンセプトを採用したのは誤りだったと認めた。

メルセデスは今季型「W14」において、V6ハイブリッド時代に初めてコンストラクターズ選手権を逃した先代機「W13」を特徴づけていた「ゼロサイドポッド」と呼ばれるデザイン哲学を継承した。

メルセデス以外の大多数は、大型のサイドポッドと顕著なアンダーカットを通して前方からの気流を車体後部に流すスタイルを採っている。アストンマーチンは今年、レッドブル型の空力思想へと転換し、上位に迫る競争力を獲得した。

ハミルトンはバーレーンGPの予選前日、昨年よりも競争力が低下したとの考えを示して「(トップとの)差を縮めることができると信じているかって? そうだね…でも、僕らのコンセプトではかなり難しいと思う」と述べ、W14の設計思想に疑問を呈した。

The Raceによるとレッドブル、フェラーリ、アストンマーチンに敗北を喫した今季最初の予選を終えてウォルフは「このパッケージが最終的に競争力を持つとは思えない」と述べ、先代のコンセプトを継承したのは誤った判断だったと認めた。

「我々は成功するためのすべての要素、つまり人材や8年連続でチャンピオンシップを勝ち取ったインフラを持っているが、昨年はそれを上手く活かせなかった」

「(2023年に向けて昨年型の)コンセプトを貫く事で問題を解決できると考えたが、上手くいかなかった」

また、パワーユニット、ギアボックス、リアサスペンションを共有しているアストンマーチンの活躍に触れて、W14の競争力不足の原因が空力にある事は間違いないとして、状況を好転させるために「未踏の道に踏み出す」事が必要だと主張した。

テクニカル・ディレクターのマイク・エリオットはこの前日、「非常に異なるサイドポッド」の開発を進めている事を明らかにしており、イモラ・サーキットで行われる第6戦での投入が予想されている。

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