ヘルメットを手に持ちスタジオ撮影に臨むルノーのダニエル・リカルド、2020年F1オーストラリアGPにて
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ダニエル・リカルド、週内にもマクラーレン移籍発表へ…報道相次ぐ

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ダニエル・リカルドのマクラーレン移籍が確実な情勢だとする報道が相次いでいる。既に両者は合意に至っているとも伝えられており、カルロス・サインツのフェラーリ移籍と合わせて週内に正式発表される見通しが強まった。

既に12日(火)の段階から一部で噂されていたが、Sky Sports F1やBBCなどの英国大手メディアが続々と、リカルドとマクラーレンの交渉が最終局面にあると13日(水)に伝えた。流れとしてはマクラーレンがサインツの放出を了承し、その上でリカルドとの契約を発表する運びとみられる。

独Motorsport-Total.comは、スクーデリアとサインツは既に合意に至っているものの、マクラーレンの承認が取れていないために正式発表を待っている状況だと伝え、英Autosportはマクラーレンとリカルドは既に合意に至っていると報じている。マクラーレンは以前からリカルドの才能に目をつけフォローしていた事が知られている。

英ウォーキングを本拠とするマクラーレンは、2021年シーズンに現行のルノーに代えてメルセデスAMG製F1パワーユニットを搭載する。エンジンサプライヤーの変更がリカルドの判断に影響を与えた可能性は否定できない。これは昨年5月にチームに加わったアンドレアス・ザイドル代表の重要な功績の1つだ。

突如として浮上したリカルドのマクラーレン移籍の背景には、今季限りでマラネッロを去るセバスチャン・ベッテルの動向があるとの指摘もある。ある情報筋はリカルドの契約話がまとまったのは、ベッテルがマクラーレンへの移籍を断念したからだと伝えた。4度のF1ワールドチャンピオンは、優勝争いのためには後3年が必要との説明をマクラーレンから受け、13日に契約交渉を終了したという。

リカルドを失うルノーのシートには誰が収まるのか? フランスチームは兼ねてから若手ドライバーの昇格を熱望しているが、候補にはベッテルの他に2度のF1ワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソの名が挙げられている。

アロンソは事ある毎にF1への復帰の可能性を仄めかしてきたが、車体側の大幅な変更を定めた新しいテクニカルレギュレーションの導入が2022年へと延期された事は「F1にとって悪いニュース」だと述べ、1週間ほど前に復帰の可能性が薄い事を示唆している。