マクラーレンの2022年型F1マシン「MCL36」の新車発表会の様子、2022年2月11日
Courtesy Of McLaren

MCL37に非ず!マクラーレン、2023年F1マシンに異例の名称

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マクラーレン・レーシングは2023年シーズンのFIA-F1世界選手権に投入する新車に「MCL60」の名称を与えた。これは従来の命名規則から外れる異例の措置だ。

「MCL」が指すのは「McLaren」で、数字の「60」は1963年にブルース・マクラーレンがチームを設立してから60周年の節目にあたる事によるものだ。

ここ数年の命名規則に則れば、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが駆る2023年のF1マシンは「MCL37」と命名されるはずだった。

接頭辞を「MCL」としたのは2017年以降のことだが、数字の連番はロン・デニス率いる「プロジェクト4レーシング」との合流後、初のF1マシンとなった1981年の「MP4/1」にまで遡る伝統あるものだ。

McLaren Project 4」の頭文字に連番を並べるスタイルは2016年の「MP4-31」で終りを迎えた。

だが、数字の連番はデニス退任後の2017年以降も引き継がれてきた。2017年のマクラーレン・ホンダは「MCL32」と名付けられ、昨年のマシンには「MCL36」の名が与えられた。

「MCL60」の名称発表と合わせてマクラーレンは2月8日、ドバイに本拠を置く港湾管理会社「DPワールド」とのパートナーシップ締結を発表した。

新車「MCL60」は2月13日(月)にワールドプレミアされる。ローンチイベントにはドライバーのほか、アンドレアス・ザイドルのザウバー移籍に伴いチーム代表に就任したアンドレア・ステラの登壇が予定される。