マクラーレンF1、空力人材15名大規模採用か…様々な競合トップチームからヘッドハント
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技術部門の大幅な刷新を経てマクラーレンは、15名の空力エンジニアの獲得に成功したようだ。フェラーリ、レッドブルなどの競合トップチームから引き抜いた者も含まれるようで、中でもアストンマーチンで空力責任者を務めていたマリアーノ・アルペリン=ブルベラが注目を集めている。
過去3年に渡って成績下降が続く英国ウォーキングのチームは先週、テクニカルディレクターのジェームス・キーの離脱とフェラーリの元車両コンセプト責任者、デビッド・サンチェスの起用を含むF1技術部門の大幅再編成を発表した。
英「Autosport」によるとマクラーレンは、オフシーズン中に組織体制を包括的に見直した。その結果、グリッド上位争い復帰に向けて、エアロダイナミクス部門が必要な水準に達していないとの結論に至ったという。
そこでトップレベルの人材獲得に向けて積極的に動き、新たに15名と雇用契約を締結。その中にはフェラーリ、レッドブル、アストンマーチンなど、トップチームから引き抜きた上級スタッフが含まれているという。
既にチームに合流した者もあるようだが、何名かは移籍を前にガーデニング休暇を消化する必要があるようだ。
マリアーノ・アルペリンは2019年からアストンマーチンのエアロダイナミクス技術担当チーフを務めていたエキスパートで、ダン・ファローズと並び、レッドブルに迫る競争力を持つAMR23の開発に貢献した人物の一人として知られる。
57歳のアルゼンチン人エンジニアはトゥールーズ大学で物理学を、国立航空宇宙大学院大学で航空工学を学んだ後、1990年にAGSでキャリアをスタートさせた。
2006年から2007年にかけてはホンダF1の空力責任者を務め、2008年から2019年にかけてはザウバー・グループで同職を務めた。