マクラーレンF1代表ザイドル、リカルド不振の責任の一端を認める
マクラーレンF1チームのアンドレアス・ザイドル代表は、苦戦続きのダニエル・リカルドが復調できなかった責任の一端はチームにあると認めた。
英国ウォーキングのチーム加入以降、僚友ランド・ノリスに遅れを取り続けたリカルドに対してマクラーレンは、2023年末までの契約を早期解除として2022年末で放出する結末へと終着させた。
RaceFansによるとザイドル代表は「これまで共に取り組んできた過去18カ月を振り返れば、我々が望んでいた結果を達成できなかったことは全く以て秘密ではない」と語った。
「マクラーレンにとっての長年の悲願であったリカルドがもたらしてくれた昨年の優勝のようなハイライトもあったし、彼の努力や献身、我々の側の努力があったにもかかわらず、共に達成したいと思っていた結果を得ることができなかった」
「だからこそ私は双方の立場を明確にするために、過去数ヶ月間に渡ってダニエルと何度も話し合ってきたんだ」
「残念な事に最終的には上手く機能させる事ができず、その結果我々は来シーズンに向けて変化を求め、現行契約を22年末に早期終了とすることで合意したのだ」
リカルドがノリスに及ばなかった理由としてザイドルはマシンとの相性を挙げ、「それがラップタイムの差を生んでいる」と指摘し、リカルドが期待されたレベルのパフォーマンスを発揮できなかった事についてはチーム側にも責任があると認めた。
「我々は単に上手くいかなかったのだ。詰まるところ、ドライバーがクルマの性能を引き出せるか否かはドライバーとチームとの間のチームワーク次第なんだ」
「だかこそチームの責任者足る私には、しばしば欠けていたパーセンテージを見つけるための魔法を見つけることができなかったという責任が十分にある事を明確にしておきたい」
「それが故に最終的に我々は、来年は別々の道を歩むのがベストだという結論に至ったのだ」
パートナーシップは失敗に終わったものの、ザイドルは「ダニエル・リカルドという人、そしてレースドライバーに対する尊敬の念は変わっていない」と述べ、これまでの貢献に対して感謝の言葉を口にした。
「私は今でも彼がパドックにおける最高のドライバーの1人だと確信している。1年半前に彼が加わった事でもたらされた彼の経験を含む全てのものが、より素晴らしいチームへと成長する上で大いに役立った事は間違いない」
「私は彼の前向きな姿勢や熱意にいつだって感謝してきた。今シーズンの序盤のような困難な状況にあってなお彼は私を助けてくれた」
「決して諦めることなく、常にチームを良い状態に保って前進させるべく全力で助けてくれたんだ。だからこそ私は彼がチームを去る事になって悲しく思っているんだ」