前代未聞…マクラーレンF1、未発表の2026年型「MCL40A」をアブダビGPで競売に ― 次世代マシンの稼働車入手のチャンス

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マクラーレンF1チームが、2026年のFIA-F1世界選手権で実戦投入する次世代F1マシン「MCL40A」をオークションで販売することが明らかになった。今季最終アブダビGPの初日となる2025年12月5日、同地で開催されるRMサザビーズ主催のオークションに出品される。

落札予想価格は1000万〜1200万ドル(約15億〜18億5000万円)と見積もられている。未発表のF1マシンが一般向けオークションに出品されるのは史上初となる。

ノリスかピアストリ、実戦使用シャシーを提供

落札者には、ランド・ノリスまたはオスカー・ピアストリのいずれかが実際にレースで使用したシャシーが提供される予定だ。搭載されるのは、メルセデスAMG HPP製の2026年仕様1.6リッターV6ターボハイブリッドパワーユニットで、実戦仕様のリバリーをまとった状態で納品される。

ただし、2026年の新レギュレーションに関する知的財産保護の観点から、実車の引き渡しは2028年第1四半期末を予定。それまでの間、落札者には2025年仕様のショーカー(非走行車)がリース提供される。ライバルチームによる落札や技術情報流出のリスクを避けるための措置だ。

車両引き渡し後は、マクラーレンのエンジニアとメカニックのサポートを受けながら、デモ走行やプライベートサーキット走行を楽しむことができる。

2026年型F1マシンのレンダリングイメージ、2024年12月12日 (1)copyright FIA

2026年型F1マシンのレンダリングイメージ、2024年12月12日 (1)

F1では2026年から技術レギュレーションが刷新される。マシンは全長が200mm短く、全幅は100mm狭くなり、重量は約30kg軽くなる。空力面では前後にアクティブエアロダイナミクスが搭載される。

パワーユニットも大幅に変更される。ICE(内燃エンジン)の出力は550〜560kWから400kWへ低下する一方、電動モーターの出力は120kWから350kWへと約3倍に増加。ブレーキング時のエネルギー回生量も1周あたり8.5メガジュールへと倍増し、先進的な持続可能燃料が使用される。

MTCツアーやモナコGP観戦など豪華特典

さらに、落札者と5名のゲストには以下の豪華特典が付与される。

  • マクラーレン・テクノロジー・センター(英国ウォーキング本社)のプライベートツアー
  • ザク・ブラウンCEO、ノリス、ピアストリとの面会
  • MCL40A公式発表会への特別招待
  • モナコGPを含む2戦でのプレミアムホスピタリティ体験、ピットおよびチームハブへのアクセス
  • ル・マン24時間レースおよびインディ500観戦権

稼働V6ハイブリッドの民間所有は極めて異例

2014年にターボハイブリッド時代が幕を開けて以降、稼働可能な現行世代のF1マシンが民間に販売される事例はほとんどない。高度に複雑化したパワーユニットを起動させるだけでも熟練エンジニアのサポートが不可欠であり、個人レベルでの運用は極めて困難だ。

加えて、非プロドライバーが最新世代マシンを数年以内に所有・体験できる機会は皆無に近い。その意味でも、今回のマクラーレン「MCL40A」出品は画期的な試みといえる。

なお、同じアブダビのオークションでは、2026年仕様のアロー・マクラーレンのインディカー、そして2027年の世界耐久選手権(WEC)でデビューを予定しているマクラーレン初のLMDhハイパーカーも出品される予定だ。

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