スターリング・モスのサインを記したマセラティ新車MC20のプロトタイプ、マセラティ・エルドラド、マセラティ250F

マセラティ、F1の伝説 故モス卿のサイン記した「MC20」プロトタイプの画像を公開

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イタリアの高級スポーツカー、マセラティは、新型のスーパースポーツカー「MC20」プロトタイプ車両の画像を公開した。同社は今年3月にMC20プロトタイプでのテストを開始している。

MC20はマセラティが100%自社設計・開発・生産を行う新型エンジンが初採用されるマシンであり、2010年にMC12でGT1世界選手権を制して以来のレース界へのカムバックが予定されているという点で同社にとって重要な意味を持つ。

スターリング・モスのサインを記したマセラティ新車MC20のプロトタイプ、マセラティ・エルドラド、マセラティ250F

スターリング・モスのサインを記したマセラティ新車MC20のプロトタイプ

公開された写真には、4月12日に90歳でこの世を去ったF1の伝説的ドライバー、スターリング・モス卿に敬意を表して、モス卿と共にレース界で活躍したマセラティ・エルドラドおよび250Fも収められている。MC20のボディにはモス卿のサインが記された。

マセラティ・エルドラドは、1958年のモンツァでデビューしたシングルシーターのレーシングカーで、MC20はこれをデザインモチーフとしている。

マセラティ・250Fは1956年5月13日に開催されたF1モナコGPのウィニングカーだ。モス卿はカレンダー随一の幅狭で難易度が高いモンテカルロ市街地コースでの100周のレースをポール・トゥ・ウインで飾った。同じく250Fを駆ったフランス人ドライバーのジャン・ベーラは3位入賞を果たした。

モス卿はF1世界選手権で出走66回、優勝16回を誇るも、ランキング2位が4回、3位が3回と、世界王者に最も近づきながらタイトル獲得が叶わなかった。モス卿の前には常にファン・マヌエル・ファンジオがいた。ファンジオは250Fで1957年の世界タイトルを獲得。マセラティの信頼性と優位性を示した。

スターリング・モスのサインを記したマセラティ新車MC20のプロトタイプ、マセラティ・エルドラド、マセラティ250F

スターリング・モスのサインを記したマセラティ新車MC20のプロトタイプ