”功績”と評価するヘルムート・マルコ、フェルスタッペン相手に「ペレスは3年目も生き延びた」

ジェッダ市街地コースのメインストレートでレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコと話すセルジオ・ペレス、2022年3月27日(日) F1サウジアラビアGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

セルジオ・ペレスについてレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンを相手に3シーズンを「生き延びた」事は「功績」だと主張した。

フェルスタッペンは今季20戦で17勝を上げ、最終戦を待たずに3年連続3回目のドライバーズタイトルを獲得した。フェルスタッペンが稼ぎ出した524ポイントという得点は、コンストラクターズ選手権2位につけるメルセデスより142点も多い。

対してペレスは、ダブルチャンピオンを獲得するほど支配的な競争力を持つRB19のステアリングを握りながらも僅か2勝に留まっており、ランキング3位のルイス・ハミルトン(メルセデス)に32点差にまで詰め寄られている。

しかしながらマルコはニュージーランドのラジオ局「NewstalkZB」とのインタビューの中で、フェルスタッペンに打ちのめされるのは恥ずべきことではなく、むしろ生き延びただけでも「功績」との考えを示した。

「チェコは本当に優れたドライバーだ。少し遡ってみる必要がある。マックスはこれまで、全てのチームメイトに対して優位に立ってきた。時には完全に打ち砕いたこともある。だがチェコは3年目も生き残った。これは一つの功績だ」とマルコは語る。

「レースドライバー足るものは自分がベストだと信じなければならないが、もしチームメイトを相手に1周あたり1秒で圧倒された場合、それはつらい話だ」

「今シーズンの彼は低迷期を過ごしたと私は思う。だが再び立ち直り、今では非常に良いレベルにある。それでも現時点では、マックスと同じクルマで同じレベルの走りができる者はいないと思う」

ピエール・ガスリーはフェルスタッペンと対峙して僅か半シーズン後にトロ・ロッソへの出戻りを命じられた。後任のアレックス・アルボンはフルシーズンを過ごしたものの、1年半後に控えベンチに戻された。

ペレスが最終アブダビGPのチェッカーフラッグを経てハミルトンを抑えてランキング2位を死守した場合、レッドブル・レーシングはチーム史上初のランキング1-2フィニッシュを果たす事になる。

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