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得意とするセパン・インターナショナル・サーキットでダブル表彰台を成し遂げたレッドブル。3位でポディウムに上がったダニエル・リカルドは、最後尾から追い上げてくるセバスチャン・ベッテルを邪魔するべく、いつでも肘打ちをかませるようにずっと準備をしていた、と語った。
エンジントラブルによって20番グリッドから挽回に挑んだベッテルは、マシンポテンシャルを最大限に引き出しコース上で最速の走りを見せた。チームは終盤にベッテルが迫ってくると警告、リカルドはベッテルからポジションを守るため、待ち構えていた。
ベッテルは49周目にリカルドをロックオン、ホームストレートでオーバーテイクを仕掛けたが、準備万端のリカルドはこれを上手くブロックした。ベッテルがリカルドに襲いかかったのはこの1回のみ。周回を重ねたスーパーソフトタイヤが悲鳴を上げたため、ポジションキープに舵を切った。
ベッテルを退けたリカルドは、最後の数周を寂しく一人で走行「もっとセブと戦いたかった」と残念がった。
F1マレーシアGP決勝を終えて
ダニエル・リカルド決勝: 2位, グリッド: 4位
レースは楽しかったよ。最初は2位もいけるかもって思ったんだけど、ピットストップを終えて3位を死守するしかないなって考えを変えたんだ。セブが追い上げて来てたから、全力で肘打ちをかましてやろうと思ってずっと準備してたんだ。でも、仕掛けてきたのが1回だけだったから拍子抜けしちゃったよ。多分タイヤを使い切っちゃったか、何か問題が出てしまったんだろうね。最後の数周は単独走行でつまらなかったから、正直言うと、お楽しみのためにもう少しバトルしたかったよ。
今回2台揃って表彰台に上がれたのはレッドブルにとってすごく良い結果だと思うよ。マックスは週末ずっと速かったし、今日も素晴らしい走りをして優勝したわけだから、おめでとうを言うよ。セパンで投入した幾つかの新しいエアロは、次の鈴鹿でも使うことになると思う。ダウンフォースが必要なサーキットだと効果がありそうだからね。
19回の歴史に幕を下ろしたマレーシアGPのレース詳細については、2017年F1マレーシアGP決勝結果とダイジェストを参照されたい。次戦F1日本GPは、10月6日(金)10時からのフリー走行で幕を開ける。