クールダウン・ルームで談笑する優勝したジョージ・ラッセル(メルセデス)と2位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位カルロス・サインツ(フェラーリ)、2024年6月30日F1オーストリアGP決勝レース
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棚ぼた登壇者たちの「笑ってはいけない」フェルスタッペンとノリスの衝突、ラッセルに向けられたピアストリの機知に富んだ一言

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ジョージ・ラッセル(メルセデス)の「笑ってはいけない」の呼びかけにも関わらず、F1オーストリアGPチェッカー後のクールダウン・ルームには笑い声が響いていた。

優勝を争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)が、接触によりパンクに見舞われ戦線離脱したのは残り8周のことだった。

フェルスタッペンはポジションを大きく落とし、ノリスはリタイアを余儀なくされた。結果、ラッセルが思いも寄らない逆転勝利を果たし、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とカルロス・サインツ(フェラーリ)が残りの表彰台を分け合った。

グリッドインタビューを経てトップ3登壇者たちは、表彰台セレモニーを前にクールダウン・ルームに足を運び、寛ぎながらレースのハイライトシーンを見ていた。

ノリスとフェルスタッペンの終盤に向けてのバトルがスクリーンに映し出されるとラッセルは「クールだ、凄いバトルだ。本当にクールなバトルだった」と言った。

これに対してピアストリから「まあ、そのおかげでレースに勝てたわけだからね」と突っ込まれると、2人は見つめ合って大笑いした。

その後、接触した際のノリスのオンボード映像が映し出されると、ピアストリは「うわーマジか…」と驚きの声を上げ、ラッセルも「あぁ、、なんてこった!」とつぶやいたが、サインツを含めて3人とも思わず笑ってしまった。

ラッセルは「笑ってはいけない。笑っちゃだめだ」と言いながら再び3人で笑い合った。サインツは「いずれそうなるだろうとは思ってたけど」と付け加えた。

ラッセルはレース中にステアリングを握りながら、会場に設置された大型スクリーンを通してフェルスタッペンとノリスの争いを把握していた。

「マックスとランドが激しくやり合っているのをテレビ画面で見ていてね。ランドが優勝を狙いに行くのは分かってた」とラッセルは振り返る。

「チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、この戦いに絡むことができた。その欠片を拾うためには最後にその場にいる必要があった。僕らはそれをやってのけたんだ」

サインツは、未だ来季の契約がないことに対する「プレッシャー」を認めた上で、「次にいつ、こういう機会が訪れるかは誰にも分からないんだから、今、この瞬間を楽しもうって思ってる」と語った。

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