メルセデス、赤旗を経てプラクティス完全制覇で他を圧倒…角田裕毅16番手 / F1ラスベガスGP 2024《FP3》結果と詳報
2024年F1第22戦ラスベガスGPの最終フリー走行でジョージ・ラッセルが後続を0.215秒引き離し、メルセデスが週末3回のプラクティス全てで最速を記録した。角田裕毅(RB)は16番手を記録した。
気温10℃強という寒さと、ストレートが多いというコース特性から、タイヤを機能させることができるか、グレイニングを抑えることができるかどうかが鍵となった初日に続き、FP3でもシルバーアローが強みを発揮した。今季型W15は暑いコンディションで苦戦してきた。
残り10分でラッセルが刻んだ1分33秒570のベストラップは、これに続いたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とカルロス・サインツ(フェラーリ)と比べてそれぞれ0.215秒、0.348秒速かった。ルイス・ハミルトンは2回目の計測ラップを走れず6番手に留まった。
ラッセルがタイムシートのトップに立った直後、ランス・ストロール(アストンマーチン)がターン12の出口でストップし、赤旗が振られた。パワーユニットのERSトラブルが疑われる。セッションの再開が残り1分であったため、多くが2回目のアタックを完了できずに終えた。
ストリートサーキットの宿命だが、1日毎に路面がリセットされるため、セッション開始直後のラップタイムは前日より9秒近くも遅く、アストンマーチンやRB、メルセデスは、決勝レースに向けてハードタイヤの皮むきに時間を割いた。
超低ダウンフォース仕様のリヤウイングがなく、初日にストレートで多くのタイムを失ったレッドブルは、他車がガレージで路面の改善を待つ中、ミディアムを履いてセッション序盤から積極的に周回を重ねた。
マックス・フェルスタッペンは「ドライブできない。クラッシュしそうだ。左フロントが完全に死んでいる」と訴え、グリップレベルの低さにフラストレーションを抱えたが、それでも1回のみ取り組んだソフトタイヤでの予選シミュレーションでは、ラッセルからコンマ5秒遅れの5番手につけた。
セルジオ・ペレスは唯一、ソフトを履かずにミディアムのみでプログラムに取り組み、13番手でクルマを降りた。
ウィリアムズ勢は、燃料システムのトラブルでFP2を失ったアレックス・アルボンが7番手、フランコ・コラピントが8番手を記録し、2台揃ってトップ10に入った。
ラスベガスでの好パフォーマンスに自信を見せるハース勢も、ケビン・マグヌッセンが9番手、ニコ・ヒュルケンベルグが11番手と、印象的なペースを刻んだ。
RB勢は、セッション最終盤にニアミスする場面があった。リアム・ローソンは角田裕毅からコンマ3秒遅れの18番手でセッションを終えた。
全3ラウンド、計1時間が予定されるF1ラスベガスGPの公式予選は、日本時間11月22日(土)15時からラスベガス市街地コースにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2024年F1第22戦ラスベガスGPフリー走行3(FP3)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:33.570 | 17 | |
2 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:33.785 | +0.215 | 13 |
3 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:33.918 | +0.348 | 15 |
4 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:34.008 | +0.438 | 13 |
5 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:34.137 | +0.567 | 16 |
6 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:34.341 | +0.771 | 16 |
7 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:34.407 | +0.837 | 14 |
8 | 43 | コラピント | ウィリアムズ | 1:34.723 | +1.153 | 14 |
9 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:34.883 | +1.313 | 12 |
10 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:34.905 | +1.335 | 14 |
11 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:34.908 | +1.338 | 14 |
12 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:34.941 | +1.371 | 14 |
13 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:35.061 | +1.491 | 19 |
14 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:35.460 | +1.890 | 13 |
15 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:35.938 | +2.368 | 15 |
16 | 22 | 角田裕毅 | RB ホンダRBPT | 1:36.215 | +2.645 | 17 |
17 | 77 | ボッタス | ザウバー | 1:36.412 | +2.842 | 13 |
18 | 30 | ローソン | RB ホンダRBPT | 1:36.544 | +2.974 | 17 |
19 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:36.950 | +3.380 | 13 |
20 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | 1:36.988 | +3.418 | 15 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 14℃ |
路面温度 | 16℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ラスベガスGP |
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セッション種別 | フリー走行3 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ラスベガス市街地コース |
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設立 | 2023年 |
全長 | 6201m |
コーナー数 | 17 |
周回方向 | 反時計回り |