17番手の角田裕毅「Q1突破さえ難しい」グレイニングに苦戦
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トップから2.147秒遅れの17番手でF1ラスベガスGPの初日を終えた角田裕毅(アルファタウリ)は、改善できるエリアは「たくさんある」としつつも、現状ではQ1を突破する事さえ難しい状況だと説明した。
事実上、初日唯一のセッションとなったFP2を終え、コースについての感想を求められた角田裕毅は「路面がグリーンで本当に滑りやすかったのですが、レイアウトそのものは楽しめました」と語った。
「特に縁石は乗って走るのが容易で、かなりアグレッシブに攻める事ができて楽しかったです」
「ただ全体的なパフォーマンスに関してはあまり良くないようなので、明日に向けて改善すべき箇所を特定するために分析に取り組まなければなりません。前進できれば良いのですが…」
リアルなラスベガス市街地コースを走るのは誰にとってもこの日が初めてであったが、排水設備の不良によりFP1は事実上、完全に失われた。
90分間に延長して行われたFP2では、チームメイトのダニエル・リカルドも19番手と、2台揃って奮わなかった。このポジションのままであれば予選でダブルQ1敗退を喫する事になる。
2日目に向けた見通しについて角田裕毅は、未知のコースゆえに「改善できる部分はたくさんありますし、既に改善に向けたアイデアみたいなものもあります」とする一方、「今のところ、Q2に駒を進める事すらかなり難しい状況です」と語った。
前向きなのは、その”アイデア”をセッション終盤のロングランで「少し試して」みたところ「フィーリングが改善した」という点だが、それでも「明日に向けては兎に角、全てをまとめ上げなければなりません」と角田裕毅は強調した。
チーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズによると、2人のドライバーは特にソフトタイヤでグレイニングに苦戦した。路面の改善を通して解消される方向に進むだろうが、それでも何らかの対策は必要だ。
2023年F1ラスベガスGPフリー走行2でトップに立ったのはシャルル・ルクレール。コンマ5秒遅れでカルロス・サインツが2番手に続き、フェラーリが速さを見せた。3番手にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が続いた。
3回目のフリー走行は現地11月17日(金)20時30分から、公式予選は同24時から1時間に渡ってラスベガス市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。