ロバート・クビサ、フェラーリとの契約締結を認める「事故がなければアロンソと一緒にF1を戦う予定だった」

ウィリアムズのロバート・クビサ、2018年のカタロニア・サーキットにてcopyright Glenn Dunbar/Williams F1

今年ウィリアムズで開発ドライバーを務めているロバート・クビサは、2011年に発生したラリー競技中の悲劇的なクラッシュがなければ、フェルナンド・アロンソのチームメイトとして2012年にスクーデリア・フェラーリでF1を戦う予定であったと明かした。

ロータス・ルノーGPに在籍していた2011年の年明け、クビサはイタリアで開催されたラリーイベントで右腕が部分的に切断される程の大クラッシュを喫した。辛うじて一命をとりとめたものの、手首と腕の動きに不自由を抱える事となり、シングルシーターでのキャリアに終止符を打つ事を強いられた。

2006年にBMWザウバーからF1デビューを果たしたクビサは2008年のカナダGPで初優勝。出走76回、ポールポジション1回、表彰台12回の輝かしい成績を残し、次世代のチャンピオン候補としてフェラーリへの移籍が噂されていた。

F1公式ポッドキャストに出演したクビサは「2012年に移籍する事になっていたチームは、ラリーへの参加を許可してくれるチームじゃなかったんだ」とコメント。クビサの運命を狂わせたロンド・ディ・アンドラは、クビサにとって最後のラリー出走となるはずであった。

インタビューアーから”そのチームとはフェラーリか?”と問われると「そうだ。赤いチームだった」と返した。「フェルナンドがこの事を知ってたかどうかは分からない。僕はルノーの時よりも少ない年俸でフェラーリを走らせるはずだったんだ」

クビサは、当時フェラーリの代表を努めていたステファノ・ドメニカリとの間で契約を締結。フェリペ・マッサに代わってF2012をドライブする予定であった。チームメイトになるはずだったアロンソとは、互いにそのドライビング能力を評価し合う親友とも言うべき間柄。クビサが事故にあった際、アロンソはいち早く病院に駆け抜けた。

「最初の目標はF1でデビューすることだった。2番目の目標はF1で確立されたドライバーになることだった。高い評価と名声を得るようなね。これはF1でデビューするよりも遥かに難しいことだ。3つ目は、ワールドチャンピオンになる事、もしくはフェラーリのドライバーになる事だった」

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