小林可夢偉「教訓を活かしたい」NASCARカップ2度目の挑戦で上位結果目指す
3月24日のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でのNASCARカップ・シリーズ第6戦に向けて小林可夢偉は、前回の参戦で得た教訓を活かして、より上位でフィニッシュする事を目指していく意向を明らかにした。
TOYOTA GAZOO Racingのドライバー兼WECチーム代表、小林可夢偉は昨年、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)での第24戦に参戦。NASCARカップ・シリーズでのデビューを果たし、幼少の頃からの夢をまた一つ叶えた。
2度目の挑戦に向けて小林可夢偉は「スポット参戦ではありますが、2024年もNASCARに出場させてもらえることになりました。このチャンスを作ってくださったモリゾウさんをはじめ、TRD-USAと北米トヨタ、そしてTOYOTA GAZOO Racingのみなさまに本当に感謝しています」と語った。
「昨年夏に初めてNASCARに参戦させていただいたことで色々な学びがありました。たとえば、これからのモータースポーツをもっとグローバルな視野で考えることができるようになったり、またレーシングドライバーの可能性、特に将来日本人がNASCARで活躍するためには、どんなドライバーの支援方法がいいのかなども考える機会になっています」
「そして今年もTGRはNASCARへのチャレンジを続けていくということで、僕がチャンスをいただけました。本当に感謝しています」
23XIレーシングから参戦した昨年8月のレースでは、28番手グリッドからスタートし、2度の追突を受け33位でフィニッシュした。2度目の挑戦ではさらに上の結果を目指すと小林可夢偉は意気込む。
「NASCARのレースは、非常に練習時間が短いのが特徴です。土曜日は25分の練習走行の後すぐに予選、そして日曜日にレースという、本当に短い準備期間しかないのですが、その中でも自分自身ドライバーとして、前回の参戦で学んだことをしっかり活かして、少しでも上位で結果を残せるように頑張ります」
「僕としては、やっぱりこのNASCARは、ドライバーのひとつの目標でもあると思っています。そういった部分もしっかりみなさまに伝えられるように今回のオースティンのレースを戦いたいと思います。応援よろしくお願いします」
小林可夢偉はMobil 1 50周年記念カラーの50号車Mobil 1 トヨタ・カムリ XSEのステアリングを握る。決勝レースは3月24日(日)14時30分、日本時間25日(月)4時30分にスタートを迎える。
小林可夢偉はこれまでF1で1回、FIA世界耐久選手権(WEC)で4回の計5回に渡ってCOTAでレースをしており、2016年にはTOYOTA GAZOO Racing 7号車のドライバーとして3位表彰台を獲得している。