キミ・ライコネン、モトクロスチーム代表として”カワサキ・ライムグリーン”を身に纏う
F1キャリア20年を誇るキミ・ライコネンはこれまで白や赤、黒など様々なカラーのチームウェアを着用してきたが、2022年は”カワサキ・ライムグリーン”に身を包む。
昨年末を以てアルファロメオを離れ、F1での現役生活にピリオドを打った42歳のフィンランド人は今年、FIMモトクロス世界選手権のMXGPクラスに参戦するカワサキ・レーシング・チームのチーム・プリンシパルに就任した。
ライコネンはオフシーズンを利用して盛んにバイクに乗るほどのモトクロス好きで、2011年には世界ラリー選手権(WRC)参戦チーム「ICE 1 Racing (アイス・ワン・レーシング)」の名を転用してモトクロスチームを設立した。
2022年のMXGPシーズンに向けてカワサキファクトリーMXGPチームは、ライダーや経営陣と並び、チーム代表を務めるキミ・ライコネンを集めて写真撮影を実施。その画像が公開された。
KRT MXGPチームマネージャーのアンティ・ピルホネンは10年来に渡るライコネンとの思い出を次のように語った。
「キミが2011年にチームを立ち上げた際、彼は私にチーム・マネージャーになるよう依頼してきた。当時の私はまだ現役を退いたばかりで、クラッシュした時のヘルメットの跡があごに残っていたほどだと言うのに!」
「それ以来我々は、世界選手権で成功を収めるために、効果的なユニットとして機能する強力なチームを慎重に集めてきた」
「キミは素晴らしい戦略的なアドバイスをしてくれるし、モータースポーツの最高峰で培われた彼の知識は常に大局を見据えていくという点で有益だ」
「我々の目標はコース上とコース外で成功すること、つまりGPでのレースとチャンピオンシップでの成功、そしてパドックの中で最もプロフェッショナル、かつ確立されたチームだと見なされる事にある」
「どんな事業であれ成功するためにはモチベーションが必要だ。元GPライダーとして私はその事を知っているし、F1での経験を持つキミも同じだ」
公開された画像の中にはファクトリーマシンのKX450-SRに混じり、ライコネンがF1ワールドチャンピオンを獲得した2007年の愛機「フェラーリF2007」が収められたものもある。
モトクロス世界選手権はFIM(国際モーターサイクリズム連盟)公認の世界最高峰のモトクロスレースで、2022年は世界各国で21戦が予定されている。
1戦は2レース制で、起伏に富んだ未舗装の自然の地形を利用した人工的セクションが備わるダートコースで順位を競う。
カワサキファクトリーMXGPチームはチーム加入3年目にしてチャンピオン経験を持つロマン・フェーブルと新加入のベン・ワトソンというライダー編成でタイトルを狙う。