小林可夢偉、NASCARデビュー…8月の第24戦IMSロードコースにスポット参戦

TOYOTA GAZOO Racingの小林可夢偉、2023年6月3日FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間レースCourtesy Of TOYOTA MOTOR CORPORATION

TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のドライバー兼FIA世界耐久選手権(WEC)チーム代表の小林可夢偉が、8月13日(日)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)で行われるNASCARカップ・シリーズのロードコース戦にトヨタ・カムリTRD 67号車でデビューする事が決まった。

北米を舞台に転戦し、高い人気を誇るストックカー・シリーズのNASCARの主戦場はオーバルコースだが、一部にロードコースでのイベントも含まれており、小林可夢偉は8月13日現地午後2時半(日本時間14日午前3時半)にスタートを迎える第24戦に23XIレーシングからスポット参戦する。

23XIレーシングは2020年にバスケの神、マイケル・ジョーダンとトヨタの現役NASCARトップドライバー、デニー・ハムリンが設立したNASCARチームで、創設4年目を迎えた今年、既に4勝を挙げている。

参戦発表に際して小林可夢偉は「アメリカのモータースポーツ文化は、日本やヨーロッパとは少し違いがあり、中でも独特の文化を持つNASCARは、現地のドライバーにとってはアメリカンドリームです」と語った。

「私は幸運にもここ数年、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の幾つかのレースを戦ってきました。IMSAとNASCARは異なるレースではありますが、レースのテクノロジーは非常に高いレベルにあると思っています」

「この機会を与えてくれたTRD-USAと北米トヨタ、TGRに本当に感謝しています。トヨタがNASCARに参戦を開始してからしばらく経ちますが、トヨタの車両でカップ・シリーズに参戦する日本人ドライバーは私が初めてになると思うので、このチャンスをいただけて本当に嬉しいです」

小林可夢偉が自ら参戦を望んだ事についてTRD-USAのデビッド・ウィルソン社長は「本当に光栄」であるとして、「23XIレーシングの協力の下、競争力の高いTRDカムリでIMSのロードコースイベントに出場してもらえることに期待が高まっている」と語った。

トヨタは2007年にNASCARカップ・シリーズに参戦。カイル・ブッシュとマーティン・トゥルークスJr.のシリーズチャンピオン獲得に加えて、2016年、2017年、2019年と3度に渡ってマニュファクチャラーチャンピオンを獲得するなど、以来17シーズンで174勝を挙げている。

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