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チャンピオンシップ争いで後がないスクーデリア・フェラーリは、F1日本GPの金曜フリー走行でルイス・ハミルトンを抑え、セバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録した。2番手ハミルトンにこそ0.261秒差で届かなかったものの、僚友キミ・ライコネンもバルテリ・ボッタスを抑え4番手につけた。
大雨に見舞われ45分の遅延を経てスタートした午後のFP2では、両者ともにコースインはしたものの、タイムを計測することはなかった。ベッテルとライコネンは口を揃えて「フルウェットタイヤを温存したため」とその理由を説明した。
仮に、予選や決勝でもウェットになるようであれば、限られた数しかない雨用タイヤをキープするのは定石。再三の遅延により2時間半遅れで予選が始まった今年のイタリアGP予選では、宿敵メルセデスはおろか、レッドブルやウィリアムズ、そしてフォース・インディアにまで負けてしまった苦い記憶がある。
ベッテルは、仮に予選で雨がふるようであればマシン改善は必須、と語り警戒感を示している。
フェラーリ:F1日本GP 初日を終えて
セバスチャン・ベッテルFP1: 1位, FP2: no time
午前の走行はまともだったよ。色んな事を試したんだけど、車にパワーを感じられて良かった。今日の午後はウェットになっちゃったから、本当はもう少し走りたかったんだけど、こういったコンディションでは供給されたタイヤを使い切りたくないし、真っ当にドライブするのも難しいしね。
ここ2戦のレース結果は良くなかったけど、マシンは強いよ。色んな理由があるから自信を持っているわけだけど、日曜の決勝ではそれが間違ってない事を示せるはずさ。
もし予選が雨になるようなら、マシンの改善が必要だね。ウェットコンディションで最後の予選はモンツァだったけど、あの時は良い結果じゃなかったからね。マレーシアでは少し良くなったけど、これらから学ベてる事を願うし、そうでなきゃね。
天気がどうあれ、明日は僕らスクーデリア・フェラーリのポテンシャルを発揮したいと思ってる。
キミ・ライコネンFP1: 4位, FP2: no time
今日は午後にコンディションが悪くなると予想してたから、午前のセッションに集中したんだ。いつもよりは余計に走ったけど、それ以外はいつもの金曜日みたいに走行プログラムに取り組んだんだ。全体的に言えば、それほど悪くはなかったし、感触は良かったよ。
午後のセッションでは何も学べなかったよ。予選がウェットコンディションになる可能性もあったから、フルウェットタイヤは温存しとかなきゃならなかったからね。タイヤの数には限りがあるからさ。あまり多く走れなかったから残念なんだけど、幾らか良いアイデアを持ってるんだ。明日は、午前中の様子を見てみてどういう状況なのかを把握してみるよ。まぁ、それがどうだったとしても、僕らは全力を尽くすつもりさ。
2017年第16戦F1日本GP三回目のフリー走行は、10月7日(金)12時から、予選は同日15時から三重県鈴鹿サーキットで行われる。