魔のデグナー始動、フェルスタッペンに迫るフェラーリ…角田裕毅は制動に違和感 / F1日本GP《FP2》結果とダイジェスト

鈴鹿サーキットの最終シケインを通過するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年9月22日F1日本GP FP2Courtesy Of Red Bull Content Pool

2023年のF1第17戦日本GP金曜2回目のフリー走行が9月22日に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分30秒688を記録。FP1に続いてタイムシートのトップに立った。角田裕毅(アルファタウリ)は18番手という結果だった。

依然としてフェルスタッペンが速さを見せた事は確かだが、FP1で約コンマ6秒あった後続との差は半減した。シャルル・ルクレール(フェラーリ)は0.320秒差にまで詰め寄り、ランド・ノリス(マクラーレン)を抑えて2番手を刻んだ。

角田裕毅は「ターン1(ヘアピン)と最終コーナーのブレーキングで変な感じがする」と報告。エンジンブレーキに違和感があると訴えた。FP1ではトップ5に入ったが、初日を18番手で締めくくる事となった。チームメイトのリアム・ローソンは0.349秒速い14番手につけた。

予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温28℃、路面温度40℃と、FP1よりやや暑いドライコンディションで開始された。FP1に引き続き、チームは週末に向けた準備と合わせて2024年仕様のC2コンパウンドのテストに取り組んだ。

デグナー2個目(ターン9)で苦戦するクルマが目立った。7番手を記録したアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は縁石の上で「スケートボード」をしたようだとして、フロアにダメージを負ったかもと報告を入れた。

周冠宇(アルファロメオ)は脱出の際に激しく縁石に乗り上げた。これが原因かどうかは定かでないが、油圧を失ったようで終盤はガレージに籠もりっきりとなり、殆どが20周以上を重ねた中、16周でセッションを終えた。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)が5番手をマークした一方、ルイス・ハミルトンは周冠宇と同じ様に出口側の縁石でフロアを引きずり、幸いにもダメージはなかったが、2回のセッションを通して1ラップペースで劣勢に立たされ14番手に留まった。

極めつけはスーパーフォーミュラで鈴鹿走行経験を持つピエール・ガスリー(アルピーヌ)だった。

残り2分半、タイヤをロックアップさせてしまいコーナーを曲がり切れず、グラベルを通り越して左フロントからバリアに衝突した。衝撃は比較的小さかったものの、サスペンションが破損。走行不能となった事から赤旗が振られ、セッションはそのまま終了となった。ガスリーは無線を通してチームに謝罪した。

FP1のルクレールに続いてフェラーリの新型フロアを手にしたカルロス・サインツは、後方から迫るケビン・マグヌッセン(ハース)に気づかずターン2のレーシングラインを走行。際どい場面を演出し、4番手でセッションを終えた。

3回目のフリー走行は、日本時間9月23日(土)11時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第17戦日本GPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:30.688 19
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:31.008 +0.320 23
3 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:31.152 +0.464 22
4 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:31.237 +0.549 22
5 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:31.328 +0.640 22
6 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:31.492 +0.804 22
7 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:31.555 +0.867 23
8 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:31.662 +0.974 22
9 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:31.710 +1.022 24
10 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:31.739 +1.051 22
11 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:31.771 +1.083 22
12 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:31.794 +1.106 22
13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:31.797 +1.109 24
14 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:31.829 +1.141 21
15 40 リアム・ローソン アルファタウリ・ホンダRBPT 1:32.141 +1.453 23
16 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:32.165 +1.477 16
17 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:32.169 +1.481 23
18 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 1:32.178 +1.490 26
19 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:32.179 +1.491 22
20 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:32.320 +1.632 25

コンディション

天気晴れ
気温28℃
路面温度40℃

セッション概要

グランプリ名 F1日本GP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 鈴鹿サーキット
設立 1962年
全長 5807m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

F1日本GP特集

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