鈴鹿サーキットのターン7を並走する角田裕毅(RBフォーミュラ1)とセルジオ・ペレス(レッドブル)、2024年4月5日(金) F1日本GP FP1
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レッドブル1-2発進、角田裕毅と岩佐歩夢が鈴鹿で共演!スペアなきウィリアムズが再び事故 / F1日本GP 2024《FP1》結果と詳報

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シーズン第4戦となる2024年F1世界選手権日本GPが4月5日に開幕を迎え、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分30秒056を刻んで金曜1回目のフリー走行でトップに立った。角田裕毅(RB)は9番手、プラクティス・デビューの岩佐歩夢(RB)は16番手を刻んだ。

セルジオ・ペレス(レッドブル)が前戦ウィナーのカルロス・サインツ(フェラーリ)を抑えて2番手をマークした事でレッドブルがトップ2を独占した。

意外にもトップ3に続いたのはメルセデス勢だった。シルバーアローが強みとする低速コーナーは鈴鹿に僅か2箇所のみだが、ジョージ・ラッセルが4番手、ルイス・ハミルトンに並んだ。

金曜の鈴鹿サーキット上空には雲が広がり、日本時間11時30分からのオープニングセッションは気温17℃、路面温度24℃のドライコンディションでスタートした。

公式タイヤサプライヤーのピレリは最も硬いレンジのC1からC3までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。

RBはホンダの母国で若手起用義務の一つを消化。ダニエル・リカルドに代わって岩佐歩夢がVCARB 01のステアリングを握り、全車最多タイとなる22周を走り込み、チームメイトから0.873秒遅れの16番手を記録した。

母国凱旋の角田裕毅はマクラーレン勢に割って入る9番手タイムを記録した。8番手オスカー・ピアストリとは1000分の65秒、10番手ランド・ノリスとは1000分の10秒という僅差だった。

とは言えマクラーレン勢はトラフィックに阻まれ、ソフトタイヤでのフライング・ラップを真っ当に記録できていないため、真のペースは今のところ謎のままだ。

ガレージの裏に立つRBフォーミュラ1の角田裕毅と岩佐歩夢、2024年4月5日F1日本GPフリー走行Courtesy Of Red Bull Content Pool

ガレージの裏に立つRBフォーミュラ1の角田裕毅と岩佐歩夢、2024年4月5日F1日本GPフリー走行

セッション半分の30分を前に、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)がターン7を抜けた先でアウト側のグラベルに右ホイールを落としてクラッシュ。11分間に渡って赤旗中断となった。

チーム代表を務めるジェームズ・ヴァウルズによるとシャシーに問題はなかったものの、サスペンションやギアボックスを含めた「他の殆ど全て」がダメージを負った。結果、修復が間に合わずサージェットはFP2を欠場した。

ウィリアムズにはマイアミGPまでスペアシャシーがない。ダメージがあれば前戦と同じように1台が欠場を強いられる事になる。サージェントは今回、僚友アレックス・アルボンが2週間前のオーストラリアでクラッシュした際のモノコックを修復して使用していた。

メルセデスとハースを除く全てのチームがアップグレードを投入した。

フロアとディフューザーを刷新したアストンマーチンはランス・ストロールのクルマにエアロレイクを取り付けテストに向かったものの、レイクの一部が折れたため、すぐに呼び戻さなければならなかった。

コンストラクターズ選手権最下位のアルピーヌもまた、幾つかの小さなアップグレードを持ち込んだが、おそらくそれ以上に重要なのは、まだ不十分とは言えクルマが軽量化されたことだろう。車体の軽量化はそれだけでラップタイムの短縮に繋がる。エステバン・オコンは11番手をマークした。

2回目のフリー走行は日本時間4月5日(金)15時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第4戦日本GPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:30.056 17
2 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:30.237 +0.181 17
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:30.269 +0.213 19
4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:30.530 +0.474 17
5 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:30.543 +0.487 22
6 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:30.558 +0.502 17
7 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:30.599 +0.543 19
8 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:31.165 +1.109 22
9 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:31.230 +1.174 19
10 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:31.240 +1.184 21
11 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:31.935 +1.879 18
12 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:31.943 +1.887 17
13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:31.958 +1.902 18
14 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:32.054 +1.998 17
15 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:32.055 +1.999 16
16 40 岩佐歩夢 RB ホンダRBPT 1:32.103 +2.047 22
17 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:32.277 +2.221 22
18 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:32.638 +2.582 17
19 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:32.803 +2.747 20
20 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:33.204 +3.148 10

コンディション

天気曇り
気温17℃
路面温度24℃

セッション概要

グランプリ名 F1日本GP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 鈴鹿サーキット
設立 1962年
全長 5807m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

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