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メルセデスが圧倒的な速さを見せつけ1-2を飾った2017年のF1日本GP予選。レースの盛り上がり如何は、フェラーリのセバスチャン・ベッテルの活躍次第と言えるが、果たしてベッテルに勝機はあるのだろうか?
曇り空の中行われた予選は、路面温度が25℃と涼しいコンディションになり、メルセデスの勢いを後押しした。ポールのハミルトンとベッテルとの差は0.472秒。ベッテルは、ハミルトンこそ厳しいものの、ボッタスは超えられると考えていただけに、予想外のギャップに落胆する。
「もちろん、僕らから見れば今日の予選は理想的とは言えないよ。でも、決勝ではメルセデスに近づけると思う。ルイスとのタイムに少し差があるのは分かってたけど、バルテリのタイムは超えれるんじゃないかなと思って色々試してみたんだ。でも上手くいかなかったね。今日はポールを狙えない日だったって事さ」
メルセデス2台の後ろで予選終えたベッテルだが、2番手バルテリ・ボッタスがギアボックスペナルティーを受けるお陰で、決勝はフロントローからのスタートとなる。更に、日曜の天気予報では晴れが予想されており、路面温度が大幅に上昇するとみられている。また、SF70Hは予選よりも決勝ペースの方が良い傾向にある。
ベッテルは、高い路面温度とSF70Hの特性、そして良いスタートを切ることがフェラーリの追い風になると考える。
「まずは良いスタートを切る事だね。一番良いシナリオは、1周目でルイスをオーバーテイクして、その後は独走することさ!(笑) 次に大事なことは、明日は大きくコンディションが変わるから、それに合わせてバランスのとれた車をつくる事。決勝は今日より10℃位は暖かいみたいだしね。最初のスティントもすごく重要になるよ。もし追い抜けなかった場合には全力で追いかける。もし前に出られればその差を広げるだけさ。スタートが答えを出してくれるはずだよ」
予選のラップタイムだけを見ればレースはハミルトンとベッテルの一騎打ちが予想されるが、ベッテルは後続のレッドブルについても危機感を持ち、一切の油断を見せない。
「彼らを過小評価しちゃいけないね。今日の彼らが上手くいかなかった理由は分からないけど、多分コンディションのせいじゃないかな。僕の予想では、表彰台争いはかなり接戦になると思うんだ。レッドブルも予選より決勝の方がペースが良いしね」
ハミルトンに勝つチャンスは?と問われたベッテルは「上手くいけばある!」とファンに希望をもたせた。
2017年第16戦F1日本GP決勝レースは10月8日(日)14時から、1周5.807kmの鈴鹿サーキットを53周することで争う。