F1日本グランプリでの予選結果に喜ぶフランツ・トスト代表と山本雅史MS部長、田辺豊治テクニカルディレクター、2018年10月6日
Courtesy Of Red Bull Content Pool

トロロッソ、的確な采配で今季最高位を獲得「我々とホンダのチームワークの成果」

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スクーデリア・トロロッソの主任レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、今シーズン初のダブルQ3進出を果たした6日のF1日本グランプリ予選を振り返り、6位と7位という結果はトロロッソとホンダのチームワークの成果だとの考えを示した。

母国レースを迎えたトロロッソ・ホンダは、アップグレードエンジンの後押しによって週末を通して印象的なパフォーマンスを披露。スターティンググリッドを決する予選では、2台が揃って最終Q3に駒を進め、ブレンドン・ハートレーが6番手、ピエール・ガスリーが7番手を獲得し、会場に詰めかけたファンを熱狂させた。

トロロッソとホンダのチームワークの成果

ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア

チャレンジングで厳しい1日だったけど、素晴らしい結果で締め括ることが出来て嬉しいよ。ラップタイムには表れてないかもしれないが、ブレンドンはFP3でとても順調で、素晴らしいパフォーマンスを示していた。彼自身はその時点でマシンから更にパフォーマンスを引き出せる事を知っていた。強風がマシンに与える影響が大きく、ラップ毎にマシンバランスが変わってしまうような状況だったからね。予選ではもっとタイムを改善できるって思ってたはずさ。

ピエールの方はFP3でキャリブレーションの点でパワーユニットに問題を抱えてしまい、エンジンパワー全開の状態でクリーンなラップを走れなかったんだ。ピエールとしては予選に向けて万全の準備を整えられなかった。昨日も問題が出てしまい走行時間を失っていたしね。

天気の影響で難しい予選だったけど、その時々のコンディションに対してきちんと対応出来ていたし、その先の状況も考慮した上でセッションを進める事が出来た。二人は適切なタイミングで適切なタイヤを履き、ここぞというタイミングでコースに出ていたと思う。

エンジニアとホンダのスタッフ、メカニックのチームワークも上手くいっていたし、最終的にそれが結果を大きく左右する事になった。ピエールとブレンドンは、Q3でも重要な局面できちんとコースに出て素晴らしいラップを走ってくれたよ。


雨が降ったり止んだりの難しいコンディションでのグリッド争いを制したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。通算80回目のポールポジションを獲得した。2番手はチームメイトのバルテリ・ボッタス。週末の勢力図がそのままタイムシートに表れた。3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが続いた。

2018年F1第17戦日本グランプリ決勝レースは、日本時間10月7日(日)14時10分から行われ、1周5,807mの鈴鹿サーキットを53周する事で勝敗を決する。

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