鈴鹿サーキットを走るスクーデリア・フェラーリSF71Hに乗るセバスチャン・ベッテル、F1日本GPにて 2018年10月5日
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大差で遅れを取るフェラーリ、挽回は絶望的?「改善の余地はある」とベッテル / Ferrari

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スクーデリア・フェラーリは、10月5日(金)に行われたF1日本GP初日2回目のプラクティスでセバスチャン・ベッテルが3番手、キミ・ライコネンが5番手という結果に終わった。ベッテルは36周を走り込みスーパーソフトタイヤで1分29秒050を記録。ライコネンは33周を走破し、同じくスーパーソフトで1分29秒498をマークした。

この日最速を記録したメルセデスのルイス・ハミルトンとのギャップはベッテルが0.833秒、ライコネンが1.281秒と非常に大きい。セッションを振り返ったベッテルは、まだ改善の余地があると主張するも、どこかお通夜の様な雰囲気が漂っている。

フェラーリ:F1日本GP初日を終えて

セバスチャン・ベッテルFP1: 5位, FP2: 3位

概ね満足してるよ。セッションそのものはスムーズだったけど十分な速さはなかったね。マシンに色々手を加えていったらドライビングフィールはマシになってきた。明日もこの調子を続けて更に何か見つけられれば良いね。

今日のマシンは幾ら何でも滑り過ぎだったように思う。その影響でタイヤが傷んでしまったけど、特に黄旗で中断するような事もなくセッション自体は順調に進んでくれた。パッケージからベストを引き出すために努力してるけど、引き続き頑張らなきゃならない。

ライバル(メルセデス)が今日と同じくらい明日も強いとかなり厳しいけど、明日になってみないと何とも言えないよ。雨が降れば面白いけど、今は自分たちの仕事に専念して懸命に作業を続けるだけさ。週末は長いしまだ金曜日だ。まだマシンからは絞り出せるものがあると思う。

キミ・ライコネンFP1: 4位, FP2: 5位

今日は至って普通の金曜日だった。通常と同じようなテストを行い、同じようにエンジンを使って走行を重ねた。マシンのベストなセットアップを見つけるために集中して作業に取り組んだ結果、セッション終盤に向かって運転しやすくなってきたけど、明日を迎える前にやらなきゃならない仕事があるのは間違いない。P3と予選で雨が降るのか降らないのか僕には分からないけど、明日は天候に注意する必要がある。


初日をトップで締め括ったのはメルセデスAMG勢。ルイス・ハミルトンがファステスト、バルテリ・ボッタスが2番手を連取し2回のセッションで共に1-2を果たした。スクーデリア・フェラーリとのギャップは著しく大きく、跳馬には既に赤信号が灯っている。

F1日本グランプリ3回目のフリー走行は、10月6日(土)12時から1時間に渡って、公式予選は同15時から鈴鹿サーキットで開催される。台風25号の影響が懸念されているが、土曜午後の鈴鹿の降水確率は40%台に低下しており、場合によっては全車フルパフォーマンスを発揮してのグリッド争いが見られるかもしれない。

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