ピレリ・パドック・クラブ・ラウンジで話すカルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)、2023年9月2日(土) F1イタリアGP(モンツァ・サーキット)
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フェルスタッペンにティフォシの野次、優勝した際のコース脱出策を助言するサインツ

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土曜のモンツァ・サーキットではティフォシが沸き返った。母国凱旋のフェラーリはカルロス・サインツが今季初のポールポジションを獲得。シャルル・ルクレールが3番手を刻んだ。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2番手をマークしなければフェラーリが最前列を独占した形だった。予選後のグリッドインタビューにフェルスタッペンが姿を見せると、ホームでのおとぎ話のようなフェラーリ今季初優勝を夢見るイタリアの熱狂的ファンからブーイングが起きた。

予選後のパルクフェルメでポールシッターのカルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)を祝福するマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2023年9月2日(土) F1イタリアGP(モンツァ・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

予選後のパルクフェルメでポールシッターのカルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)を祝福するマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2023年9月2日(土) F1イタリアGP(モンツァ・サーキット)

前戦オランダGPでは、2位表彰台に上がったフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が、赤旗からの最終リスタートで優勝を懸けてフェルスタッペンと争うことも考えたが、地元ファンの反感を買ってサーキットから出られなくなるリスクは負いたくなかったと冗談を飛ばした。

無事に帰宅するという点でレースではポジションを維持して2位に留まった方が懸命だと思うか?と問われたフェルスタッペンは「そうは思わないよ」と答えた。

「僕は勝つためだけにここにいるんだから、サーキットを出るときに何が起きるかはその後考えるよ。ファンは当然、フェラーリを応援してるし、赤いクルマが勝つのを見たがっているけど、彼らはフーリガンじゃないし分別があるから大丈夫だよ」

隣で聞いていたトロ・ロッソ時代の僚友サインツが「それかヘリコプターで出ればいいじゃん」とジョークを口にするとフェルスタッペンは、「そうだね、それか突っ切って逃げるかな。冗談だよ!何も問題ないって」と返した。

モンツァ・サーキットを周回するカルロス・サインツ(フェラーリ)、2023年9月1日F1イタリアGP FP1Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

モンツァ・サーキットを周回するカルロス・サインツ(フェラーリ)、2023年9月1日F1イタリアGP FP1

サマーブレイク明け以降続いていたフェルスタッペンの連続ポールはここで潰えた。

ただ、今季ル・マン総合優勝の「499P」カラーに彩られたモンツァでのSF-23の1ラップペースはある程度予想されていたものであり、フェルスタッペンは「正直、2位で満足」だと語った。

「Q1とQ2、そしてQ3を通してすごい接戦だった。今週末は初日の出だしがちょっと悪かったけど、文句は言えない」

「ここのところはずっと、最初のセッションからクルマの状態がよく、セットアップ面で上手くやれた週末が続いていたけど、ここでは適切なダウンフォースを選ぶのが少し難しかったかもしれない」

「でも今朝のセッションはかなり満足できるものだった。1ラップでもロングランでもクルマは良い感じだし、正直、2位で満足してる。モンツァはいつも接戦だから、前に行く事も後ろに下がることもあるけど、明日に向けては自信がある」


2023年F1イタリアGP予選ではカルロス・サインツ(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)という結果となった。

決勝レースは日本時間9月3日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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