大物の予感?肝の据わった走行でF1史上最年少フロントローを掴んだストロール / F1イタリアGP 2017《予選》

ランス・ストロールcopyright WilliamsRacing

ルーキーのランス・ストロールは、難しいコンディションのイタリアGP予選を自身最高の4番手という成績で終え「ただ楽しんだよ、なんだか自由になったように感じたんだ」「最高の気分」と、18歳らしい屈託のない笑顔を浮かべ喜びを露わにした。

レッドブルの2台にグリッド降格処分が科されるため、決勝ではポールポジションのハミルトンと並んで最前列からレースをスタートする。ストロールはマックス・フェルスタッペンが持つ記録を23日上回り、F1史上最年少のフロントロースターターとなる。

ウィリアムズの最高技術責任者であるパディ・ロウは「僕が選ぶドライバー・オブ・ザ・デイはランスだ」と称賛した。ロウによれば、雨が予想された予選前の朝の打合せで、F1でのフルウエット走行経験のないストロールに対し、練習のために余分に走るかどうかを尋ねたところ「必要ないよ。成り行きに任せてみる」と答え、実際に結果を出してみせたという。

アゼルバイジャンGPでの3位表彰台と、雨の予選で4番手を獲得した今回、そしてこのコメント。シーズン序盤はその無謀な走行による連続クラッシュ記録に注目が集まっていたが、半年を経て見せ始めた荒れた展開での肝の据わったドライビングには、大物の予感すら感じさせるようになった。

カナダ人ドライバーとして最後にF1でのフロントローを獲得したのは、1998年のジャック・ヴィルヌーブにまで遡り実に19年となる。偶然にも、ビルヌーブ最後のフロントローもモンツァで達成された。

決勝ではいつも通り頑張る

ランス・ストロール予選: 4番手, FP3: 2位

最高の気分だよ。こんな結果を予想して週末に臨んだわけじゃないけど、レースにはサプライズが溢れてるし、何が起こるかわからないもんね。難しいコンディションだったけど、チームがほんとに上手くやってくれたから、自信を持ってまとめることが出来たよ。

重要なのは予選じゃなく決勝レースの明日だね。予選のコンディションが普通じゃなかったのは分かってるさ。レースでは今までと同じように走るつもりだよ。いつもとは少し違うポジションからのスタートだけど、何が起きてもおかしくないから気を引き締めて戦うよ。

今週のマシンはいつもより競争力があるように感じてるんだよね。ここに来る前に、ストレートが多めで高速コーナーが少ないコースだったら今までよりも少し競争力が発揮できるんじゃないかって予想してたんだけど、実際そうなってるよね。


FP3の順位結果と詳細についてはフリー走行3回目の結果とダイジェストを、雨で荒れた予選については予選結果とダイジェストをそれぞれ参照されたい。ドライコンディションが予想される決勝は、日本時間9月3日(日)21時からモンツァ・サーキットにて行われる。

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