期待して良いの? 優勝は全くの夢物語じゃないとポールのサインツ
カルロス・サインツにとっての今季初のポールポジションはフェラーリの母国、伝統のモンツァだった。当然期待されるティフォシの前でのフェラーリ今季初勝利。サインツはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)からポジションを守り切るのは全くの夢物語ではないと考えている。
手に汗握る大激戦だった。最終Q3では、まずはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が暫定ポールに躍り出るも、その直後にフェルスタッペンがこれを0.054秒更新。ただ、サインツが両者を更に上回り、0.013秒差でタイムシートのトップに立った。
日曜のレースでの優勝はどのくらい現実的なのだろうか? サインツは「起こり得る話だと思うよ。特にポールポジションからスタートするわけだから、無理ってことはないと思う」と語った。
「良いスタートが切れたら、マックスの前に留まるために全力を尽くすよ」
「今シーズンは全てのレースで彼らの方が明らかに速い展開が続いているから、楽にいけるだなんて全く思っちゃいないし、何かしらの方法で抜かれちゃうかもしれないけど、何かが起きる可能性だってあるわけさ」
「良い1日を過ごせれば優勝もあり得る。だから明日はオープンマインドでやってみるつもりだ。優勝を目指して各車のペースや状況に合わせてドライブしていきたい」
レッドブルRB19を打ち負かせるだけのポテンシャルがSF-23にあるかどうかは未知数だが、「やる気もエネルギーもある」とサインツは語る。
「クルマは週末を通して特に1ラップタイムでは、ずっと良い感じだった。ただロングランに関しては正直、少し厳しい」
「タイヤを5、6周使って少しずつグラデーションが出始めると、特にレッドブルの強みが出てくる。今年の彼らのレースペースはずっと、そんな感じだ」
「でも良いスタートが切れれば、後ろのマックスやチェコ(ペレス)、もちろんシャルル(ルクレール)をできるだけ苦しめてやるつもりだ。勿論、チームとして上手くやって最善を尽くす必要があるけどね」
「チャンスはあると思う。ただ現実的にはレッドブルの方が速いだろうから、できるだけ連中を苦しめて、その上で優勝を目指していきたい」
2023年F1イタリアGP予選ではカルロス・サインツ(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)という結果となった。
決勝レースは日本時間9月3日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。