2019年のF1ピレリタイヤ
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F1イタリアGP:最速タイヤ戦略と残存セット数、理論上最も速いストラテジーは?

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“スピードの殿堂”、モンツァ・サーキットを舞台として、第8戦イタリアGPの決勝レースが日本時間9月6日(日)22時10分にブラックアウトを迎える。53周のレースを制するのは誰なのか? 各ドライバーの手持ち残存タイヤセット数と、ピレリが考える最速のタイヤストラテジーをまとめる。

公式タイヤサプライヤーのピレリは今回、中間レンジのC2(ハード/白)、C3(ミディアム/黄)、C4(ソフト/赤)のラインナップを持ち込んだ。昨年はポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が中古ソフトで20周を走り、その後に新品ハードに履き替えてトップチェッカーを受けている。主流は1ストップだった。

決勝がドライコンディションで行われる場合、各マシンは最低2種類の異なる硬さのコンパウンドを使用しなくてはならない。ウェットコンディションとなればその義務も免除されるが、現地日曜の午後は晴天が予想されている。

決勝に向けての各ドライバーの手持ちタイヤは以下の通り。ハードとミディアムに関しては全員が新品を少なくとも1セット保持している。残りのタイヤセットからは、ミディアムとハードを使った1ストップが主流となりそうな雰囲気が漂う。

2020年F1イタリアGP ドライバー別残存タイヤセット数

コース上でのオーバーテイクが困難なモンツァでの53周で競われるイタリアGPの理論上最速と考えられる戦略は1ストッパーだ。

無論コンディションや天候に大きく左右されるが、ピレリはソフトタイヤでスタートして24周を走り、その後ミディアムに履き替えてフィニッシュする1ストッパーが理想的だと考えている。あるいはミディアムからソフトへと繋ぐ逆のパターンもあり得るという。

2020年F1ベルギーGP最速タイヤ戦略表

次善策はソフトで22周を走り、その後ハードで31周を走り切る1ストッパー。似た戦略としてはミディアム(26周)→ハード(27周)もあり得るという。2ストッパーは明らかに遅いとしながらも、もしやるのであればソフトでの16周のスティント2回に、ディアムでの21周のスティントを組み合わせるのがベストだと説明した。

いずれにしても、最初のピットウインドウが開くのは概ね16周目であり、まずはこのタイミングでの各車の動きに注目したい。

ピレリのレース部門を統括するマリオ・イゾラは「戦略的な可能性は複数あり、バリエーション豊かな1ストッパーが見られるだろう。暖かいコンディションが予想される明日は、トップ10が全員ソフトタイヤでスタートする。そのため、11番手以降の何台がミディアムあるいはハードを履いて別の戦略を取るのか興味深いところだ」と語った。

2020年F1イタリア・グランプリの決勝レースは、日本時間9月6日(日)22時10分にスタート。1周5,793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。

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