リカルド、旧仕様も”ご機嫌”トップ8「ほら、舗装がさぁ…」モンツァでの事故多発要因に見解
旧スペックのマシンにもかかわらずダニエル・リカルドは、新パッケージを使う角田裕毅より0.435秒速い8番手タイムでF1イタリアGPの初日を締め括った。
無論、角田裕毅の奮わぬリザルトの背景には、セットアップ面でのチーム側の「ミス」と赤旗の不運があったわけだが、それでもなお「理解すべきことが山積み」だと角田裕毅は指摘した。
一方でリカルドは、予選が行われる2日目に向けては微調整で事足りると語るなど、既にクルマの仕上がりにかなり満足している。
アップグレードがないにもかかわらず素晴らしい1日になったようだけど? と尋ねられるとリカルドは「そうだね、今日は良かったよ。ちょっとしたことが幾つかあって…まぁ、上手く言えないけど兎に角、感触が良かった」と笑顔で返した。
「このコースは本当に楽しいし大好きだよ。幾つかのサーキットは他より遥かに楽しいけど、ここはその一つなんだ」
縁石の変更と路面の再舗装が行われたモンツァでの1日目は、ケビン・マグヌッセンとアンドレア・キミ・アントネッリの赤旗クラッシュに加え、マックス・フェルスタッペンやルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソらF1王者が立て続けにランオフエリアに飛び出すなど、インシデントが目立った。
リカルドは、改修後のモンツァは依然として「楽しい」としつつも、「今回はちょっと思うところもあった。ほら、舗装がね…」と語った。
「今日は何度か大きなクラッシュがあったよね。グリップが少し掴みづらくて少しピーキーで、不意を突かれるところがあるんだ」
「だから、クラッシュしたみんなが無事で何よりだよ。それでも挑戦しがいのあるコースであることに変わりはなく、楽しいんだけどね」
「ただ…幾つかのシケインに関してはねえ。。新しい縁石とかはあまり好きじゃないな!でもまぁ、それでも良い1日だったし、またこのサーキットに戻ってこれて良かったよ」
良い足がかりが作れた初日を経て、2日目に向けてはどのようなアプローチを採るのだろうか?
「今夜はあまり大きな変更はしないと思う。…もちろん、何か変更することはあるだろうけど。F1だからね。何かしら変えなきゃいけないみたいな、強迫観念みたいなものさ!」とリカルドは語る。
「でも、頭を悩ませるようなことはないと思う。良い状態にあるし、気持ちよくクルマをドライブできているからね。だから微調整って感じかな。まだタイムを改善できる余地はあると思う」
2024年F1イタリアGPの初日FP2をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.003秒差で退けた。3番手にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が続いた。
FP3は日本時間8月31日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってモンツァ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。