FIAとFIMを含む国際競技連盟にロシアとベラルーシ出身選手の除外勧告
Published: Updated:
ロシア軍によるウクライナ侵略行為を受け国際オリンピック委員会(IOC)は2月28日、ロシア並びに攻撃を支援したベラルーシに関して、両国出身の選手及び役員を国際大会から除外するよう全ての国際競技連盟(IF)や大会主催者に勧告した。国旗、国歌などの使用を禁じることも求めた。
国際競技連盟にはF1や世界耐久選手権(WEC)などを統括する国際自動車連盟(FIA)や、ロードレース世界選手権(MotoGP)やスーパーバイク世界選手権などを統括する国際モーターサイクリズム連盟(FIM)など、240を超える国際的なスポーツ団体が参加している。
IOCは、戦争状態にあってもロシアとベラルーシの選手は大会に出場でき得る一方、ウクライナの選手は自国が攻撃を受けている間は出場できないとして、「慎重な検討」を経て先の決議を行った。
ただIFとしては、必ずしも選手、ドライバー、ライダーを競技会から追放しなければならないというわけではない。IOCは、組織的または法的な理由で除外出来ない場合、ロシアまたはベラルーシの名称を使った選手として参加させないように、としており、中立的な立場での参加を容認している。
ロシア出身のドライバーとしては、F1ではニキータ・マゼピン(ハースF1チーム)が、WECではダニール・クビアト(G-ドライブ・レーシング)が共に2022年シーズンにエントリーしている。
FIAはウクライナ自動車連盟(FAU)からのロシアまたはベラルーシが発行するライセンス保持者の競技参加を認めないよう求める一連の要請を経て、3月1日に緊急の世界モータースポーツ評議会(WMSC)を行う。