F1イタリアGP決勝レースを走るハースVF-18のロマン・グロージャン
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FIA国際控訴裁、ハースのF1マシンの違法を認定…イタリアGPのロマン・グロージャン失格が確定

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FIA国際控訴裁判所は2018年11月1日、ハースF1チームが控訴したF1イタリアGPの失格裁定について公聴会を行い、レーススチュワードの判断の正当性を認定。ロマン・グロージャンの失格裁定が決定した。

9月2日に開催されたFIA F1世界選手権第14戦イタリアGP決勝レースの終了直後、ルノー・スポールがハースのF1マシン「VF-18」の合法性を審査するようレーススチュワードに対して申し立てを行った。

これを受理したFIAは、ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーとグロージャンを召喚。現地2日18:30から調査が行われた結果、カーナンバー8、グロージャンのマシンにテクニカルレギュレーション第3条7項1号 d)への違反が認められるとして、リザルトを剥奪する裁定が下る事となった。

問題となったのはマシンのフロア前部の形状。安全上の理由から規約で半径50mmと定められているフロント側の角の部分に違反があったとの判断が下った。これに対してハースは裁定に不服を申し立て控訴。1日にFIA国際控訴裁判所において審問が行われる事となった。

ルノー・スポールの車体テクニカルディレクターを務めるニック・チェスターは控訴裁の判断を受けて次の声明を発表した。

「テクニカルレギュレーション、特に安全上の理由のために導入されている規約については厳しくこれを守らなければならない。我々は今回の判決に満足している。この問題に関して尽力してくれた裁判所とFIAに感謝したい。我々は残りのシーズンに集中して取り組んでいく」

ルノーは現在コンストラクターズタイトル4位の座をハースと争っているが、グロージャンが獲得した8ポイントが抹消となる事で現在の順位を維持したままシーズンを終える可能性が一段と高まった。