2022年シーズンのインディカー・シリーズ第8戦ロードアメリカGPがウィスコンシン州現地6月5日(日)に行われ、ジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）が今季3勝目を挙げた。

3勝はロードコース、ストリートサーキット、オーバルコースの異なる全3種類のサーキットで達成されたもので、「ピープルレディ・フォース・フォー・グッドチャレンジボーナス」として100万ドル（約1億3,547万円）が贈呈された。

この内の50万ドルはチームとニューガーデンに、残りの50万ドルはニューガーデンが選んだチャリティ団体、SeriousFun Children’s NetworkとWags and Walks Nashvilleに寄付された。ニューガーデンは「喜んでくれると良いな。彼らにとっては大金だしね」と語った。

2位には3秒3710遅れでチップ・ガナッシのマーカス・エリクソンが続いた。エリクソンはウィル・パワー（チーム・ペンスキー）に27ポイント差をつけてポイントリーダーに返り咲いた。3位にはポールシッターのアレキサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポーツ）が続いた。

デイル・コイン・レーシング with RWR の佐藤琢磨は予選19番手から4つ順位を上げた15位でレースを終えた。

ハードタイヤでスタートした佐藤琢磨は序盤に12番手までポジションを上げたものの、ピットストップによりポジションを失い、中盤以降は厳しい戦いを余儀なくされた。

「残念ながら15位フィニッシュという事で、最終的には4つしかポジションを上げられなかったのですが、スタートではかなり頑張ってポジションを上げられましたし、リスタートでも、今日は基本的に順位を落とさなかったと思います」

「ただ、ちょっとピットストップでポジションを落としてしまい、それがやはり辛かったです」

「イエローを上手く使うこともできず、これを活かしたグラハム（レイホール）達に追い抜かれてしまいました…」

「コース上で大きくポジションを上げる事はできませんでしたが、チームとしてはポジティブな要素もたくさんありましたし、次のミッドオハイオに関しては数日後にテストもありますし、また頑張っていきたいと思います」

4.014マイルのカレンダー最長となるロードアメリカで行われた55周のレースでは、5回に渡ってイエローコーションが出された。

エリクソンは4周目のターン5で、チームメイトで現シリーズチャンピオンのアレックス・パロウと接触。8周目にはデブリン・デフランチェスコが僚友パワーに突っ込んだ。

また終盤にはパトリシオ・オワード（マクラーレンSP）がコースオフを喫し、51周目にはエリオ・カストロネベスがターン14でスピンを喫した。

シリーズ第9戦のHondaインディ200アット・ミッドオハイオはコロンバス郊外のミッドオハイオ・スポーツカーコースで7月3日に決勝レースが開催される。

ハイライト動画

2022年第8戦ロードアメリカ決勝順位結果