2022年シーズンのインディカー・シリーズ第7戦デトロイトGPの決勝レースが現地6月5日(日)にミシガン州ベル・アイル・パーク市街地コースで行われ、ウィル・パワー（チーム・ペンスキー）が昨年8月のIMSロードコース以来、今季初となる通算41勝目を飾った。

16番手スタートのパワーに対してチームは、ブラックタイヤでの2スティントを経て、最終20周でレッドを履かせる変則的なストラテジーを採った。パワーはタイヤマネジメントでこれに応え、ライバルに対して大きなアドバンテージを築いた。

この日のパワーの活躍によりシボレー・エンジンは、2012年に始まった2.2リッターV6時代における通算100勝目を飾った。マーカス・エリクソン（チップ・ガナッシ）が7位フィニッシュに留まった事で、パワーはエリクソンに3ポイント差をつけてランキング首位に返り咲いた。

2位はアレクサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポーツ）、3位には6度のシリーズチャンピオン、スコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）が続く結果となった。

デイル・コイン・レーシング with RWRの佐藤琢磨はレッドタイヤを履いて最前列2番手からスタートするも、リアタイヤのグレイニングに苦しみ3ストップ戦略に変更。13位フィニッシュと、予選での好結果をリザルトに繋げる事ができなかった。トップ10の内の8台は2ストッパーだった。

レースを終えた佐藤琢磨は「大変残念な結果に終わってしまいました」と振り返った。

「予選フロントローと、かなりコンペティティブに走れるレースを期待していたのですが、レッドタイヤを履いた最初のティントでは、瞬発力もなくリアタイヤもすぐにダメになってしまい、完全に予想外の事でかなり苦しみました」

「予定外にピットストップが1回増えてしまった事で、ライバルたちにアンダーカットを許して上位を奪われてしまい、更にピットストップの際にもタイムロスがありました」

「順位を大きく落としてしまった後は残念ながら挽回していくことができませんでした」

「ただ、チームとしては週末全体を通してコンペティティブなスピードを見せることができたと思うので、次回のロードアメリカも精一杯頑張っていきたいと思います」

カイル・カークウッド、エリオ・カストロネベス、グレアム・レイホールが接触やメカニカルトラブルによってリタイヤを余儀なくされたが、パワーがトップチェッカーを受けた後、サンティノ・フェルッチがターン6のバリアに突っ込むまで、一度もイエローコーションが出る事はなかった。

次戦ロードアメリカGPは6月11日(日)、現地12時30分にスタートを迎える。

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2022年第7戦デトロイト決勝順位結果