2019年インディカー・シリーズのチャンピオンに輝いたチーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンcopyright Indycar

Indycar 最終ラグナセカ予選:ニューガーデンが2度目の王座獲得、ホンダは2年連続マニュファクチャラーズ・タイトル

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チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンが、2019年NTTインディカー・シリーズのチャンピオンに輝いた。アメリカ出身の28歳は、カリフォルニア州現地9月22日(日)にラグナセカ・レースウェイで行われた最終第17戦モントレーGPの決勝レースで8位フィニッシュ。アメリカ人ドライバーとしての複数回タイトルホルダーとしては1995年のサム・ホーニッシュ・ジュニア以来初となる。

レースはコルトン・ハータ(Harding Steinbrenner)がポール・トゥ・ウイン。終始、5回のシリーズタイトル獲得歴を誇るスコット・ディクソン(Chip Ganassi)からのプレッシャーを跳ね除け、ウィル・パワー(Team Penske)を0.5875秒という僅差で抑えて見事キャリア通算2勝目を飾った。ハータはダブルポイントとなった本レースで、ポールポジションや最多リードラップのボーナスも含めた最大104ポイントを加算。シリーズランキングを13位から7位にまで大きく浮上させシーズンを終えた。

2019年インディカー・シリーズ最終ラグナセカで優勝トロフィーを掲げるコルトン・ハータ

シリーズ王者の証アスターカップを掲げるチーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデン、2019年インディカー・シリーズ最終ラグナセカ

3位表彰台はディクソン。100分の11秒差でシモン・パジェノー(Team Penske)を封じ込めた。これによりホンダは計1436ポイントを獲得。ライバルのシボレーが1387ポイントに留まったため、49ポイント差で2年連続となるマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は予選16番手からスタート。一時はトップ10圏内を争うポジションまで巻き返したが、11番手を走行していた49周目に、サンティノ・フェルッチ(Dale Coyne)に後ろから追突され大きくポジションダウン。1ラップダウンの21位でチェッカーフラッグを受けた。

「素晴らしいシーズンだったと思います」と佐藤琢磨。「確かに、多少アップダウンはありましたが、2勝を挙げ、2度のポールポジション獲得し、表彰台に2回上がりました。とても良いシーズンになったと思います。サポートをしてくれた方全員に、いくら感謝しても感謝しきれません」

「今シーズン中は難しい状況に陥ったこともありましたが、チームが全面的にバックアップをしてくれて、そのおかげで最後までシーズンを戦い抜くことができました。今日のレースではいくつかの試練があり、最後はメカニカルトラブルに見舞われました。上位でフィニッシュし、ランキング5位に食い込むことができなかったのは残念です。結局、最終戦でランキングを大きく下げることになりました」

佐藤琢磨は残り19周のところでマシンに異変を感じピットイン。クラッシュの影響が徐々にマシンを蝕んでいた。ダブルポイントレースで僅か18ポイントの獲得に留まったため、ランキングで一気に3ポジションダウン。インディカー・シリーズ参戦10年目は、ランキング9位という結果に終わった。

「カーナンバー30をまとったマシンは、今シーズンを通して美しい走りをしてくれました。チームメートのグレアム・レイホールと私は、シーズンを通してお互いにプッシュし合っていました。来シーズン、私たちはより一層の強さを身につけて開幕を迎えたいと考えています。そうできることを心から楽しみにしています。皆さん、今シーズンのサポート、本当にありがとうございました」

サンティノ・フェルッチに追突された佐藤琢磨、2019年インディカー・シリーズ最終ラグナセカ

シリーズ最終戦は、サンフランシスコから100マイル、海沿いのリゾート地にあるウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ(全長2.238マイル)で開催された。真っ青な空のもと、気温の上がりすぎない心地よいコンディションに恵まれたサーキットには、多くのファンが詰めかけた。

注目のオープニングラップは、大きな混乱もなく全車きれいに周回した。佐藤琢磨は1ポジションアップの15番手に浮上。11周目という早い段階でピットインに動き、早々にブラックタイヤからレッドタイヤへと履き替えた。チャンピオンシップを争うニューガーデンとアレキサンダー・ロッシ(Andretti)は同じ14周目にピットイン。迅速なピット作業によってニューガーデンがロッシの前に躍り出るも、その後コース上でのオーバーテイクを許し、再びロッシの後方にまわった。

レース周回数の半分を消化したところで、コナー・デイリー(Andretti)が単独スピン。グラベルにはまり身動きが取れなくなったため、最初のイエローコーションが出された。

レース再開は49周目、11番手を走行していた佐藤琢磨は、後ろからフェルッチに追突され21番手にまで後退した。その後、スリーワイドでコークスクリューに攻め入るなど、激しくプッシュし続けていた佐藤琢磨であったが、残り19周のところでマシンに異変を感じピットイン。一周遅れの21番手でコースに戻り、そのポジションのままチェッカーフラッグを受けた。

サンティノ・フェルッチに追突された佐藤琢磨、2019年インディカー・シリーズ最終ラグナセカ

なお今回のレースでは、予選14番手だったフェリックス・ローゼンクビスト(Chip Ganassi Racing)が、驚異的な追い上げで5位フィニッシュ。17戦で2度の2位フィニッシュを含む6度のトップ5入りを果たし、年間ランキング6位でシーズンを終了し、ハータを5ポイント差で抑え、栄えあるルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。

ラグナセカ決勝順位結果

Pos. Start Driver Gap
1 1 コルトン・ハータ
Harding Steinbrenner
–.—-
2 7 ウィル・パワー
Team Penske
0.5878
3 2 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
6.2404
4 6 シモン・パジェノー
Team Penske
6.3545
5 14 フェリックス・ローゼンクビスト
Chip Ganassi
9.5206
6 3 アレキサンダー・ロッシ
Andretti
10.3637
7 19 セバスチャン・ブルデー
Dale Coyne
10.6831
8 4 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
19.0447
9 5 ジェームズ・ヒンチクリフ
Schmidt Peterson
22.8186
10 9 ライアン・ハンター=レイ
Andretti
24.7944
11 11 マーカス・エリクソン
Schmidt Peterson
25.7806
12 8 グラハム・レイホール
Rahal
26.6517
13 10 マックス・チルトン
Carlin
27.0743
14 22 マルコ・アンドレッティ
Andretti
54.4314
15 20 チャーリー・キンボール
Carlin
56.5862
16 21 トニー・カナーン
AJ Foyt
1:05.8739
17 23 マテウス・レイスト
AJ Foyt
1:06.5640
18 17 ザック・ビーチ
Andretti
1:07.9267
19 24 ジャック・ハーベイ
Meyer Shank (SPM)
1:10.7956
20 15 スペンサー・ピゴット
Ed Carpenter
1 lap
21 16 佐藤琢磨
Rahal
1 lap
22 13 コナー・デイリー
Andretti
1 lap
23 18 エド・ジョーンズ
Ed Carpenter
39 lap
24 12 サンティノ・フェルッチ
Dale Coyne
42 lap

2019年シーズンのインディカー・シリーズは、例年通りCS放送のGAORA SPORTSで生放送される。視聴にはスカパーやひかりTVとの契約が必要となる。

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