ホッケンハイムリンクを走るマクラーレンMCL33
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マクラーレン「マシンの冷却性能が問われる強烈な暑さへの対処が鍵」

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マクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンが、2018年FIA F1世界選手権第12戦ハンガリーGPに先立って抱負を語った。ホンダエンジンを積んでいた昨年のレースでは、アロンソが予選8番手からの6位入賞を獲得。バンドーンも9番グリッドから10位フィニッシュを果たし、ダブルポイントを獲得した。

ハンガロリンクでのレースは例年、暑さへの対処が最大の課題の一つとなっている。昨年のグランプリに先立って再舗装された路面は、以前よりも黒いため太陽光を吸収しやすく、路面温度は55度程度まで上昇する事が予想される。そのため、ドライバーへの身体的負担と合わせてマシンの冷却性能が問われる事になる。

マクラーレン:ハンガリーGPに向けて

フェルナンド・アロンソハンガロリンクはF1専用のゴーカート場

ハンガロリンクは素晴らしいトラックだよ。夏休み前のシーズン前半戦の終わりを告げる場所だしね。毎年素晴らしいグランプリになるから、今年も本当に楽しみにしてる。ブタペストのファンはレースに対して凄く情熱的で大好きなんだ。空港やホテル、サーキット、そしてサーキットに向かうまでの高速道路にもファンの振る旗が見えるくらいなんだよ。

トラックそのものもナイスで、F1のためのゴーカート場みたい感じなんだ。特に第二セクターにはたくさんのコーナーがあって息をつく暇もないくらい忙しい。ブダペスト市街も本当にクールな場所で楽しいから、今年も滞在するのが楽しみだよ。

先週のドイツGPでは、雨が降ってきた際にタイヤ選択でギャンブルをしたけど、残念ながら上手くはいかなかった。でもレースというものはリスクを取るような競技だし、賭けに出ることでそれに見合うだけの結果を残せることもある。今回はそうじゃなかったってだけの事さ。

ハンガリーの天候は幾らか予想しやすい部類には入るけど、そうは言っても完璧に予知することはできないから、あらゆる可能性に対処できるように万全の準備を整えるつもりだ。ポイントを持ち帰れるかどうか見ものだね。

ストフェル・バンドーン容赦ないコースレイアウトと暑さへの対処が鍵

ハンガロリンクでドライブするのが凄く好きなんだ。走っていて楽しい素晴らしいトラックだからね。1周はかなり短く、低速コーナーが多いから速度は低めで、ストレートは一つしかない。色んな特性を兼ね備えたサーキットってところかな。GP2の時にここで勝ってるし、コースについてはよく知ってるよ。ここ最近のレースよりも良い結果になると良いね。

ドイツGPでは期待していたような結果を残せなかった。でも、リタイヤに追い込まれそうになったと思ったら突然マシンが復活し、雨が降ってきた時には適切な戦略を判断する事ができ最終的に13位でフィニッシュした事を思えば、週末の終わり方としては前向きだったね。

ハンガリーでも前進できることを祈ってるよ。夏休み直前のレースだしね。僕の方はここ数戦マシンの不調に手こずっているけど、チームは以前のように積極的な週末を過ごすために何をすべきかを理解すべく、懸命に仕事を重ねてくれてる。

ハンガリーGPは毎年、容赦ないトラックや暑さとの厳しい戦いになる。僕らが目指すのは、集中して仕事に取り組みハードにプッシュし続ける事だ。幾らか前進できることを祈ってるよ。


F1ハンガリーGPの戦いの舞台となるのはハンガロリンク。ヘルマン・ティルケ設計の1周4381mのコースは、トラック全体がうねるような低速レイアウトとなっており、直線コースは908mのホームストレート1本のみ。昨年のグランプリでは、セバスチャン・ベッテルが優勝。2位にキミ・ライコネンが続きフェラーリが1-2。3位にバルテリ・ボッタスという結果だった。

ハンガリー・グランプリは日本時間2018年7月27日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

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