ストロールとの接触の「全責任」はリカルドにあり、とF1ハンガリーGPのスチュワード
F1第13戦ハンガリーGPのスチュワードは46周目で発生した接触事故について、その全ての責任はダニエル・リカルドにあると判断。5秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科す裁定を下した。過去12ヶ月間の累積点は4点に達した。
7番手争いをしていたリカルドはハードに履き替えた直後のアウトラップで後続のランス・ストロール(アストンマーチン)に仕掛けられターン2で接触。ストロールはスピンを喫した。
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Contact between Ricciardo and Stroll and it's the Aussie who is deemed at fault – the stewards hand out a 5-second penalty.#HungarianGP #F1 pic.twitter.com/LtdLQq5U1Z
— Formula 1 (@F1) July 31, 2022
スチュワードは映像証拠を元にレビューを行い「ストロールはターン2のアウト側でリカルドにオーバーテイクを仕掛けた。新品のハードタイヤを履くリカルドはターン2の進入で左フロントをロックさせ、マシンがアンダーステアとなりストロールに接触した。その結果ストロールはスピンした」と説明した。
そして「衝突の責任は全てリカルドにある」と結論付け、FIA国際競技規則第4章付録Lの第2条d)違反があったとして5秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科した。
リカルドは接触を避けようと試みたものの、履き替えたばかりのハードタイヤは兎に角、グリップがなかったと説明した。
「ミディアムを履いていた時はストロールを抑え込めていたけど、ハードに履き替えた後に彼はソフトを履いてきて、単純に僕らの方はグリップがなかった」
「接触を避けようと思ったけど彼に衝突してしまいスピンさせてしまった。それでペナルティを受けた。そういうことさ」
「ハードタイヤは兎に角、一切機能しなかった」
一方のストロールもリカルドが履き替えたばかりのタイヤに苦戦していた事を認識していた。
「ダニエルを抜こうと近づいた時、ターン2でイン側にスペースを開けておいたんだけど、多分ハードタイヤでグリップに苦しんでたんだろうね。少しアウト側の深くまで来ちゃったんだ。時にはそういう事もあるさ」
結果、リカルドは13位フィニッシュの最終15位、ストロールは11位でレースを終えた。
7月31日(日)にハンガロリンクで行われた2022年F1第13戦ハンガリーGP決勝では、10番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が逆転優勝を飾り、2位にルイス・ハミルトン、3位にジョージ・ラッセルとメルセデスがW表彰台に上がった。
F1はこれより3週間のサマーブレイクを迎える。スパ・フランコルシャンを舞台とする次戦ベルギーGPは8月26日のフリー走行1で幕を開ける。