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30日(日)のハンガリーGPで、2017年シーズン最高位となる6位入賞を果たしたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ。レース終盤には、今シーズン初となるファステストラップを記録した。レースを終えたアロンソは、ファステストラップは意図的に狙ったものではなかったため驚いていると語り、サプライズプレゼントであった事を明かした。
ピットストップ戦略を上手くやりさえすれば、余裕を持ってトロ・ロッソのカルロス・サインツを抜けたものの、ピットコールが遅くなったためにアロンソとサインツは同時にピットイン。ピットアウト直後、ソフトタイヤに履き替えたアロンソは勝機を逃さず、コース上でサインツをオーバーテイクしてみせた。
ハンガロリンクは”抜けない”と評されるサーキット、両者ともに全力でプッシュできない状況にあるタイヤ交換直後、アロンソは履き替えたばかりの新しいタイヤを酷使しする事で、サインツのタイヤが温まる前に”神風アタック”を決めて見せた。
F1ハンガリーGP決勝を振り返って
フェルナンド・アロンソ決勝: 6位, スタート: 7位
今日は7位か8位を目標にしてたんだけど、リカルドがレースから脱落したために6位に入ることが出来たよ。僕らはこのチャンスをちゃんと掴み取ったんだ。今週末は、一切のミスなく良い練習走行をこなし、予選で力強い結果を残し、そしてレースを完璧にこなしたんだ。
マクラーレン・ホンダが競争力を発揮できるグランプリは、シーズンに3つか4つあるわけだから、これらのチャンスを最大限に活かして、ポテンシャルを十分に引き出さなきゃならない。僕らが今週やってのけたのはそういうことなんだ。
(この後に控える)スパやモンツァのようなサーキットでのレースは、僕らにとってはもっと難しいものになるだろうから、それについてはその時がきたら考えることにして、取り敢えずはこの結果をエンジョイするよ。
カルロスとのバトルは接近戦だったんだ。スタートも同じようなポジションだったし、セーフティーカーからのリスタートの時もそうだし、ピットストップのタイミングもそうだった。タイヤに熱を入れて本気でプッシュできるまでに2周必要だって分かってたから、いつもよりハードに新しいタイヤを使ったんだ。
最初の2周を過ぎちゃうと追い抜くのは厳しいと分かってたから、それまでの間に”カミカゼ・プッシュ”をしてみたんだよ。上手いこといってカルロスをオーバーテイクできたよ。
レース終盤にファステストラップを取れたのにはびっくりしたね。贈り物みたいなものだけど、僕らはそれを掴み取ったんだ!ホントに良いレースだったよ。笑顔で夏休みを迎えられるね。
第11戦ハンガリーGPの詳細については、2017年F1ハンガリーGP《決勝》結果とダイジェストを参照されたい。