ハミルトン、同一舞台で史上最多タイ8度目のポール…ソフト多発に驚きと警戒「5m分の価値がある」
メルセデスのルイス・ハミルトンは7月31日にハンガロリンクで行われたF1ハンガリーGP公式予選で第4戦スペインGP以来初、キャリア通算101回目のポールポジションを獲得した。
単一サーキットでのポールとしては通算8回目で、これは鈴鹿サーキットのミハエル・シューマッハ、イモラのアイルトン・セナ、そしてオーストラリアでの自身に並ぶ史上最多タイの記録だ。
週末を通して僅差のトップ争いを続けてきただけに接戦のポール争いが予想されたが、蓋を開けてみればハミルトンはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)にコンマ4秒もの大差をつけた。
このギャップについてエンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは「ポールを争う立場にあるとは思っていたが、このマージンには驚いた」と語った。
レッドブル・ホンダ勢がQ2の途中でソフトタイヤに履き替えた事で、ハミルトンは2番手バルテリ・ボッタスと共にトップ10組として唯一ミディアムを履いてグリッドに着く。
ショブリンはミディアムタイヤについて「耐久性としては分がある」とする一方で「スタート時と1周目の最初のコーナーでのグリップという点で弱点がある」として、オープニングラップへの警戒を強めている。
ソフト多発に驚きと警戒「5m分の価値がある」
ルイス・ハミルトン予選: 1位, FP3: 1位
予選での最後の1ラップはアメージングだった。バルテリ(ボッタス)も含めて今週末はチーム全員が素晴らしいチームワークを発揮している。
クルマのパフォーマンスを向上させるべく、ファクトリーのメンバーを含めた全員があらゆる手を尽くして全力で開発に取り組み続けてきた。こうして皆が一丸となりお互いに励まし合いながら前進している姿が見られるのは素晴らしい事だし、僕はそれに心から感謝している。
(スタートタイヤとしての)ソフトの価値は、ターン1までに5メートルほどの距離を稼げる点にある。ここはターン1までの距離が長いコースだから、明日はエキサイティングなレースになるはずだ。後続の連中が全員、ソフトタイヤを選んだのにはビックリしたよ。
久しぶりにフロントローを独占できた事は間違いなくチームにとって素晴らしい事だ。ファクトリーの皆への感謝の気持ちでいっぱいだ。
2021年 F1ハンガリーグランプリ決勝レースは、日本時間8月1日(日)22時にスタート。1周4,381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。