エンジニアと話をするマクラーレンのフェルナンド・アロンソ、2018年F1ハンガリーGP初日
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12番手アロンソ、躍進の可能性を示唆「まだかなりのパフォーマンスを引き出せる」Mclaren

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7月27日(金)に行われたF1第12戦ハンガリーGP初日プラクティスに挑んだマクラーレンF1チームは、フェルナンド・アロンソが12番手、ストフェル・バンドーンが19番手という結果となった。アロンソとバンドーンのタイム差はコンマ8秒と大きく開いたものの、バンドーンは予選シミュレーションの際にターン4でスピン。ウルトラソフトでタイムを計測する事なくマシンを降りている。

下から2番目という冴えないリザルトに終わったため、ここ数戦続く原因不明のグリップ不足が解消されていないかのように思われるが、セッションを終えたバンドーンは「普通の金曜日」と振り返り、シャシー交換によって問題が解消した事を仄めかしている。

FP1・FP2共に12番手という結果に終わったアロンソはポジションこそ悪くはないものの、9番手につけたピエール・ガスリーより上のミッドフィールド勢とはコンマ4秒近くも離されている。しかしながらアロンソは、マシンバランスさえ改善すれば引き出せるパフォーマンスはかなり大きい、と述べ、土曜以降の躍進の可能性を示唆した。

Mclaren:F1ハンガリーGP初日を終えて

フェルナンド・アロンソFP1: 12位, FP2: 12位

マシンの感触という点ではポジティブな一日になったと思う。大量のテストをこなして良いデータを集めることが出来た。午前のセッションでは空力テストと基本的なデータ収集に集中して取り組み、午後は両方のコンパウンドを試すことにした。今日はかなり暑く、FP2ではアスファルトが61度にも達しててビックリしたよ。これ、記録になるんじゃないかな!

セットアップとマシンバランスはまだ理想的とは言えず、若干アンダーステアに苦しんだ。もし正しいバランスを見いだせれば、かなりのパフォーマンスを引き出せると思う。別カテゴリのマシンが走る事もあって、時間が経つ毎にラバーが乗ってどんどん路面が改善するから、路面温度と路面コンディションには常に注意を払う必要があるよ。明日はまた別のコースになってるだろうから、それを見越して準備しなきゃね。

ストフェル・バンドーンFP1: 16位, FP2: 19位

今日のセッションには満足してるよ。マシンの感触はいつもどおりに戻ってたしね。それにここ最近は四六時中、問題の解決に時間を費やしてばかりだったけど、またマシンのセットアップ作業に戻れたから嬉しい。ミスしたせいでスピンしてしまい、ウルトラソフトで一度もタイムを記録できなかったのが残念だけど、ロングランのペースは良さそうだしマシンバランスもまとまってきてる。

明日、良い状態に仕上げられるように、FP1からFP2にかけてセットアップを大胆に変更して、価値あるデータを大量に集める事ができた。最後のフリー走行を良い形で終えて、予選に向けて出来る限り万全の準備が出来る事を祈るよ。

僕らの目標はできるだけトップ10に近づく事だけど、Q3に進んでしまうとウルトラソフトでスタートしなきゃならないから、Q3に進出するのが正解かどうかは微妙なところだね。いずれにせよ、今日は普通の金曜日が過ごせてよかったよ。


初日をトップで締め括ったのはスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番手レッドブルのマックス・フェルスタッペンを0.074秒差で退けた。3番手には0.227秒遅れでダニエル・リカルドが続く結果となった。

F1ハンガリーグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間7月28日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってブタペスト郊外のハンガロリンクで開催される。

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