ピットレーン側から見たハンガロリンクのトロロッソ・ホンダのガレージ
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トロロッソ、マシンの競争力改善を実感「後はセットアップの微調整のみ」

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ピエール・ガスリーがトップから1.684秒落ちの9番手タイムで初日を締め括った事が示すように、ハンガロリンクでのトロロッソ・ホンダSTR13は、過去数戦続いていたパフォーマンス不足とは対照的に、トップ10争いに足るだけの競争力を発揮している。

7月27日(金)に行われたF1第12戦ハンガリーGP初日プラクティスを振り返ったスクーデリア・トロロッソのジョナサン・エドルズは、2回のセッションを通してマシンの競争力改善を実感しているとコメント。セットアップはほぼ固まりつつあり、後は予選と決勝に向けて微調整しながら煮詰めていくだけだと述べた。

トロロッソ:F1ハンガリーGP初日を終えて

ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア

予定していたテスト項目を全て完了する事ができ、グランプリ初日は成功と言える一日になった。ハンガロリンクはロングストレートが少なく低速コーナーが多いため我々のマシン特性にマッチしている事に加えて、予想通り路面温度が高くなった事で、ここ最近のレースと比べて競争力が改善しているように思う。

FP1では2台のマシンに2セットのソフトタイヤを投入し、セットアップ作業に取り組むことにした。過去のグランプリ分析を踏まえて投入した幾つかのテストパーツを試し、トラクションが重要となる低速コース特性に合わせたハンガロリンク仕様のパーツもテストした。今のところ、すべて期待通りに機能してるよ。

FP2では、1台にミディアムもう1台にソフトを履かせて燃料が軽い状態のランを行い、その後2台のマシンに新品のウルトラソフトを装着し周回を重ねた。3種類すべてのコンパウンドのロングランデータを得る事ができたよ。FP1を終えてエンジニアの皆が素晴らしい仕事をしてバランスを改善してくれたおかげで、良い状態でFP2の最初の走行を行う事ができた。

今日の課題はタイヤのオーバーヒートだった。コース特性と55度近くにまで達した高い路面温度のために、特にリアの熱ダレが酷かったね。燃料が軽い状態での走行では何とかコントロールできたものの、ロングランの時は厄介だった。とは言え、マシンはショートランでもロングランでも比較的競争力があるように思う。

バランスを最適化するためにやるべき仕事が残ってはいるものの、セットアップをガラリと変えるというよりは微調整の範囲内の作業だから、現時点では悪くないポジションにつけてると思うよ。


初日をトップで締め括ったのはスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番手レッドブルのマックス・フェルスタッペンを0.074秒差で退けた。3番手には0.227秒遅れでダニエル・リカルドが続く結果となった。

F1ハンガリーグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間7月28日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってブタペスト郊外のハンガロリンクで開催される。

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