クリスチャン・ホーナー「不適切」と非難、マルコの”アウディ提案暴露”を巡り
レッドブルが太刀打ちできない内容の契約をアウディがカルロス・サインツに提示したとヘルムート・マルコが発言した事を受けレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、「純然たる憶測」に過ぎず、オファーの内容を公表するのは「不適切」だと非難した。
第5戦中国GPを前にレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーは、2025年のF1契約を巡りサインツと話し合っている事を認めた上で、アウディ(現ザウバー)がサインツに対して「金銭的に非常に有利なオファー」を提示していると語った。
上海インターナショナル・サーキットでこの発言について問われたホーナーは、「純然たる憶測」であるとして、「アウディがカルロスに何を提示したのかについては分からない」と返し、返答に頭を悩ませる素振りを見せながら次のように続けた。
「彼はマーケットに出ている重要なドライバーだから、大きな関心が寄せられているのは自然なことだ」
「それにアウディが、彼のような優れたドライバーを考慮しないのは愚かな事だと私は考えているが、どのようなオファーがあったのかを公に晒すのは不適切だろう」
「他のチームがどのような提案をしたのかについては、我々には明かされていない」
当のザウバーのアレッサンドロ・アルンニ・ブラービ代表も「単なる憶測」であり「憶測についてはコメントしない」として一蹴し、ホーナーの「言った事に完全に同意する」と続けた。
「どのような議論が行われているのかを公表するのは適切ではない。他のチームがドライバー達に何をオファーしているのか、何を話し合っているのかは、実際には誰にも分からない」
「我々は他人のゲームの一部になりたくない。だからレースに集中しよう。現時点での我々の最優先事項はクルマのパフォーマンスだ」
「まずはチームとしてパフォーマンスを発揮する必要がある。それが将来のドライバーラインナップを決定するための最初のステップだ」
アウディのオファーの内容についてマルコは、3年の複数年契約であるとの見方を示すと共に、アウディはサインツに早期の決断を要求している、と発言している。